• 糖質
  • 2017/7/23

魅惑の甘味料アスパルテームとは、現代人の救世主なのか?

糖質

「アスパルテーム」聞いたことがある、見たことがある、という方が多いのではないでしょうか?最近はやりのゼロカロリー商品などには、「アスパルテーム」をはじめとした甘味料が含まれていることが多いです。しかしこれらは人工甘味料であり、安全性の問題が常に話題になります。アスパルテームとは何物なのか—–どのような成分で、いつごろ発見され、それは安全なのか、危険なのか—–について紹介します。

1.アスパルテームとは何者なのか?

1-1.アスパルテームという成分

アスパルテームとは、アスパラギン酸とフェニルアラニンという化合物が結合したものです。驚くことに、このアスパルテームの甘さは、一般の砂糖の約200倍もあります。そのため、飲料やガムなどの甘さを引き出すために使用する量が砂糖の200分の1でよいことになります。したがって、砂糖を20g必要とする料理においても、アスパルテームであれば、0.1gでよいことになります。たったの0.1gで砂糖20gの甘さを発揮するのです。これは驚きではありませんか。

摂取カロリーを考えると、次のようになります。砂糖を20g取ると、そのカロリーは約80kcalですが、その甘さに相当するアスパルテームのカロリーは約0.44kcalです。同じ甘さを感じるものを食べたにもかかわらず、かたや80kcal、かたや0.44kcalです。これは、カロリーを気にしている方にとっては大きな問題であり、カロリー摂取を控えたい方には、アスパルテームはヒーローになることがよくわかります。

アスパルテームの化学構造式は下記の通りです。

1-2.アスパルテームは糖質系ではない人工甘味料

アスパルテーム甘さやカロリーについてはわかりましたが、これは天然のものでしょうか?人工のものでしょうか?砂糖とはどのように違うのでしょうか?アスパルテームは甘味料ですが、その分布のなかでどこに位置するのでしょうか?

甘味料は大きく、糖質系甘味料と非糖質系甘味料の2つに分けることが出来ます。糖質系甘味料は、砂糖、ブドウ糖、果糖、水あめなどが代表的なものです。一方非糖質系甘味料は、天然甘味料と人工甘味料に分けることができ、アスパルテームは人工甘味料に分類されます。すなわち、アスパルテームは糖質系ではない、人工甘味料ということになります。

1-3.各国で認められたアスパルテーム

アスパルテームが糖質系ではない人工甘味料ということはわかりました。それでは、人工甘味料であるアスパルテームはいつごろ発見されたのでしょうか?

アスパルテームは、半世紀ほど前にさかのぼる1965年に発見され、1981年にFDA(米国食品医薬品局)で食品添加物として安全性が確認されました。日本においては1983年8月に厚生省(現厚生労働省)が食品添加物として認可しています。現在、アメリカ、カナダ、イギリスをはじめ世界100カ国以上でその安全性や有用性が認められ、清涼飲料や各種デザートの甘味料として広く使われています。

2.アスパルテームは安全?危険?

アスパルテームは安全なのか、はたまた危険なのか?アスパルテームは人類が作り出した人工的な化合物であり、人が口にするようになって、まだまだ歴史の浅い化合物です。安全であるのか危険であるのか歴史は証明しておりません。本当のことがわかるにはまだまだ時間が必要なのかもしれません。ただ、普段口にする量であれば、危険性はないと考えてよいのではないでしょうか。ここでは、「安全である主張」と「危険性があるかもしれないという主張」の両方を述べたいと思います。

2-1.アスパルテームは安全だ!

「国が食品添加物としているのだから、問題があるわけがない」、というのが大きな主張になります。たとえば、食品の場合には、一日摂取許容量(ADI)という数値が使われます。このADIは、毒性が出なくなったことが実験的に確認された量(NOAEL)の1/100という数値で、安全性を示す基準になっています。すなわち、ぜったいに安全だという量の100分の1の量を一日摂取許容量(ADI)としているのです。

それでは、アスパルテームのADIと実際の摂取量はどうなっているのでしょうか?アスパルテームのADIは40mg/kg/日と言われています。すなわち体重50kgの人の場合は2000mg/日(40×50)までは摂取しても安全だということになります。一方、たとえば市販のパルスイート(味の素)の小袋に入っているアスパルテームの量は、スティック1本につき15mgです。計算すると1日にパルスイート133本を飲むとADIに達する、ということになります。いかがでしょうか?1日に133本飲んでも、安全だといわれている量の100分の1の量にやっと達するということになります。これだけを見れば、相当に安全なものといえるのではないでしょうか。

2-2.アスパルテームは危険だ!

たとえば、水でも塩でもそうですが、常識ではない量を摂取すればそれは体に悪い影響を及ぼします。アスパルテームも同じと考えてよいでしょう。通常では考えられない程の大量摂取を長期に渡って続けることになれば、発ガン性が認められていることも事実なのです。

その上で、危険であるという情報はたくさんあります。アスパルテーム製造企業が関連した研究論文とアスパルテームと関係ない機関による研究論文についてそれぞれ、安全だといっているのか、危険だといっているのかを調査した博士がいます。米・ノースイースタン・オハイオ医科大学のラルフ・G・ウォルトン医学博士がそれら論文を検証した結果は次の通りでした。

 

論文の本数

安全だ!

危険だ!

アスパルテーム製造企業から研究費を出資された研究機関の論文

74

0

アスパルテーム製造企業とは関係のない独立研究機関の論文

7

83

いかがでしょうか?ここにコメントは不要でしょう。

3.アスパルテームを含む商品

3-1.砂糖の代替としてのアスパルテーム商品

カロリーが気になる方にお勧めとして、普段使いのお砂糖の代わりに使用することができる商品を紹介します。粉末のものと液体のものがありますので使いやすいほうを選びましょう。

・パルスィート

まろやかな甘さでカロリー90%カットの甘味料です。砂糖のかわりに、お料理やお菓子作りなどに使うことができます。

・パルスィートゼロカロリー0液体タイプ

カロリーゼロ・糖分もゼロのさわやかで自然な甘さの甘味料です。溶け易いので、煮物・和え物のお料理や冷たい飲み物に適しています。

3-2.実はアスパルテームが含まれている商品

アスパルテームが含まれている食品は、ここでは紹介しきれないほど世の中にあふれかえっています。おそらく皆さんの今日、口にした飲み物やガムの中にもアスパルテームが入っているかもしれません。普段はあまり気にしない、裏面の原材料名をみて驚かれるのではないでしょうか。

アスパルテームは人工甘味料の中でも普及率が非常に高く、使用されている食品・医薬品・ダイエット食品などは全世界で1万品目を超えるともいわれています。世の中の「ローカロリー」「ノンカロリー」「ゼロカロリー」の飲料や食品には、ほとんどアスパルテームが入っています。たとえば、アスパルテームの全く入っていないガムを探すことは、不可能と言えるほどです。ノンアルコール飲料やアイスやヨーグルト、ゼリーなど、身近な食品にも多く使用されているのですよ。

3-3.アスパルテーム商品一覧

すべての商品をここでは紹介いたしませんが、アスパルテームの含有量など、より詳細を知りたい方は、こちらを参照ください。アスパルテームを使用した商品のL-フェニルアラニン含量についての詳細にまとめられています。炭酸飲料、粉末飲料、固形発砲飲料、酒、その他飲料、チョコレート、飴、口内清涼菓子、ガム、ゼリー、米菓、乳酸飲料、氷菓、漬け込み、OTC(薬店ルート)、エチカル(医家向)、機能性食品、シュガーレス、砂糖加工品のカテゴリーに分けて紹介してくれているのもうれしいですね。

4.まとめ

アスパルテームは、カロリーカットのヒーローです。その一方で、人が作り出した人工甘味料であるがゆえに、安全性の問題はついて回ります。危険性も言われることもありますが、安全性についてももちろん研究され、世界的にも認められている人工甘味料のひとつです。しかも現代日本人にとって、もやは、口に入れる事をさけて生きることは難しいほどです。これからも安全性についての情報には、しっかりとアンテナを張り、うまく付き合って生きたい甘味料といえそうですね。