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  • 2017/4/25

糖尿病で血圧高めなんだけど、これって関係ある?

糖尿病

糖尿病と診断されたら、高血圧と診断されたけどこれって関係あるのだろうかと思われている方もいるかもしれません。

実は、糖尿病患者の4060%が高血圧と診断されています、この数字は糖尿病でない人が高血圧と診断される割合の約2倍の数字となっています。では、なぜ糖尿病患者には高血圧の人が多いのでしょうか?

1.糖尿病と血圧の関係性

糖尿病患者が高血圧になりやすい理由として、血糖値が高い状態では、血液の浸透圧が高くなっていることが原因です。このため、水分が細胞内から細胞外に出てしまったり、腎臓からの水分の吸収が増えることで体液・血液量が増加し、血圧が上昇し、結果的に高血圧になってしまいます。

そのほかにも糖尿病による、インスリン抵抗性が高血圧に関係しています。インスリン抵抗性とは、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態です。インスリン抵抗性は、それ自体が糖尿病の原因になりますが、同時に、インスリンが効きにくくなったのを補うためにインスリンが多量に分泌され、「高インスリン血症」になってしまいます。

高インスリン血症は、交感神経の緊張、腎臓で塩分が排泄されにくい、血管壁を構成している細胞の成長が促進される、といった現象が起き。さらに、血管が広がりにくくなり、血液量も増えるため高血圧になります。

糖尿病で低血圧はあるのか?

糖尿病が直接の原因では低血圧はありませんが、糖尿病の合併症が原因の低血糖はあります。

糖尿病の合併症として糖尿病神経障害が現れることがあるのですが、糖尿病神経障害が起こると自律神経と末梢神経のはたらきが阻害されます。このうちの自律神経には血圧をコントロールするというはたらきがあるのですが、糖尿病神経障害によって血圧のコントロールできなくなる場合があります。このような場合、血圧が下がりすぎて低血圧状態になってしまうことがあります。

2.糖尿病での高血圧のリスク

糖尿病の状態での高血圧は糖尿病腎症などのさまざまな合併症を起こすリスクが高まります。

血液をろ過して尿を作る腎臓では常に血液が大量に流れていますが、高血圧だと腎臓への負担が高まり腎臓へ多くの負担がかかってしまうことにより糖尿病腎症をさらに悪化させてしまいます。

そのほかにも目の網膜内の血管も高血圧によりダメージを受け、網膜症に悪影響を及ぼすこともあります。

糖尿病は、高血糖の影響により血管の弾力がなくなり硬くてもろい状態になる動脈硬化が起こりやすい状況ですが、高血圧だとさらに血管に負担がかかり動脈硬化がより起こりやすい状態になってしまいます。動脈硬化は狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすリスクも高まってしまうのです。

3.糖尿病で高血圧と診断されたら

高血圧と診断された糖尿病患者さんは、合併症のリスクを引き下げるためにもすぐに治療を始める必要があります。まず生活習慣を改善することで、できるだけ血圧を下げる必要がありますが、効果がみられない場合は投薬による治療となります。

生活習慣で気をつけるポイントとして重要なのは食事内の塩分です。塩分には血圧を上げる作用があるため、できるだけ塩分を控えるようにしましょう。高血圧の治療を要する人の塩分摂取量の目安は6g以下(高血圧治療ガイドライン2014年版)になります。

糖尿病の高血圧改善には、生活習慣の見直しが必須!

生活習慣の見直しの第一歩として食事の内容を見直しましょう。食事の内容は、血圧を抑える効果のあるカリウムとマグネシウムを摂るようにしましょう。カリウムとマグネシウムは、野菜類や大豆製品、海藻類、きのこ類などに多く含まれています。しかし、糖尿病腎症の患者さんはカリウム摂取が制限される場合もあるので、この場合は医師や管理栄養士の指示の下に食事療法を行う必要があります。

適度な運動は、血管を拡張して血圧を下げる効果があります。しかもインスリン抵抗性が改善されることもあり、糖尿病治療でも大切な治療法のひとつになっています。しかし、激しい運動をすると逆に血圧をあげてしまうこともあり、逆に体に負担がかかってしまいます。医師の指示に従って運動するようにしましょう。

4.まとめ

糖尿病患者は血圧が高血圧になりやすくなります。しかも糖尿病での高血圧は合併症を引き起こす原因ともなるので、そのリスクを解消するためにもすぐにでも対策を行う必要があります。

まずは、生活習慣の見直し改善をはかりすぐにでも合併症へのリスクを減らすようにしましょう。