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  • 2017/3/31

糖尿病のフットケアをしないと切断も?注意すべき重要ポイント3選!

糖尿病

病院でフットケアが必要といわれた方、食事制限だけじゃなく、毎日マッサージもしないといけないのか、と思っているかもしれません。マッサージも当然大事ですが、本当に重要なことは3つです。それらを守ってフットケアに意識的に取り組んでみてくださいね!

1フットケアとは?

厚生労働省の調査によれば、糖尿病患者の方は、潜在的な人数を含めると約2050万人いるといわれ、そのうち足に病変をきたす患者さんは1.5-10%いるとされています。糖尿病のコントロールが不十分な状態のまま長い時間が経つと、神経障害や血流障害をきたしやすく、その結果、足病変(そくびょうへん)を起こしやすくなります。足病変は重症化すると壊疽や下肢切断に至ることがあります。それらから足を守る、大切なケアがフットケアなのです。具体的な役割を見ていきましょう。

1-1感覚の鈍化によるヤケドやケガの発見

高血糖の状態が続くと神経障害が生じて足の感覚が鈍くなり、ヤケドやケガに気づきにくくなります。結果的に処置が遅れて、状態が悪化してしまいます。加えて、動脈硬化が進むことで末梢の血流が悪化しがちです。足の細胞に酸素や栄養が行き届かなくなるので、どうしても傷の治りが遅くなってしまいます。

適切な対応ができずに傷が悪化すると、細胞が壊死するだけでなく、最悪の場合は切断ということもあるかもしれません。このような「異変を自覚しづらく」「治りにくい」という理由から、傷の早期発見・早期治療が重要になります。そこで、早期発見するためのフットケアで大切な要素を3つのポイントに分けてみていきましょう。

2.糖尿病のフットケアに大切な3つの要素

フットケアで大切な3つの要素は意識を持つ、チェック、報告です。直接的な痛みや認識がありませんので、ついつい怠りがちになってしまいますが、足が切断のような状況にはなりたくないですよね。なぜ、フットケアをするのか?を考え、習慣化していくようにしましょう。

2-1.意識を持つ

健康な人なら、「足の小指が柱にぶつかって痛い」といった感覚があれば、まず間違いなく自分の足の観察をします。しかし、感覚が鈍くなっている糖尿病の患者さんは、痛みで知覚することができないため、感覚に頼らず意識的・習慣的に観察する必要あります。

2-2.チェック(観察する)

外出からの帰宅時や 入浴時などに足の皮膚や爪の異常の有無をチェックしましょう。足のチェックをする際に、特に キズ、変色、はれ、変形、ウオノメ、タコ、ひび割れなど がないかを チェックすることが大事です。

おすすめは玄関やお風呂などの足元に鏡を置くことです。日常の動作の中にチェックを入れることで習慣化しやすくなります。

2-3.異変の報告

チェックした時に、異変に気づいたら必ず病院で報告をしましょう。最初の段階では自己対処することはおすすめしません。始めのうちは医療施設で治療を受けながら、少しずつセルフケアを学んでいきましょう。

3.フットケア外来で適切な自己対処を学ぶ

チェックで異常を見つけた場合、病院で診療してもらいますが、セルフケア方法についてはフットケア外来で学ぶことがお勧めです。フットケア外来は日常生活の中で、自分でできる適切なケアを考え、見つけ、続けていくことで、足病変(そくびょうへん)といわれる足の病気の予防を促してくれる専門の施設になっています。

3-1.フットケア外来で出来ること

フットケア外来では、足の洗い方、足の観察ポイント、爪の切り方、靴の選び方など、足への心がけとケアをわかりやすくアドバイスしてくれます。外来に行くと、まず看護師が足の状態をチェックし、問診、検査、足浴、処置を行います。個々人毎セルフケアの方法についても教えてもらえます。

3-2.フットケア外来はどこにあるの?

フットケア外来は大都市に集中しており、ない都道府県もあります。下記HPでは地域毎にフットケア外来が紹介されていますので、近くにあるか確認をしてみましょう。

病院検索ホスピタ

4.フットケアの1日の流れ

フットケアには自分自身で行うセルフケアも含まれています。前述の通り、初めのうちはフットケア外来で正しい方法を学び、慣れてきたら、次にご紹介するものも試してみてくださいね。

4-1:外出時は足に合った靴を履く

靴の選び方と履き方は、糖尿病のフットケアにおける重要な要素です。なぜならば、多くの患者さんは靴ずれが原因で壊疽による下肢切断に至っているからです。家を出るときはなるべく下図のようなウォーキングシューズタイプか、運動靴のようなものを選びましょう。また、必ず靴下を履くようにしましょう。

4-2:家に帰ったら足を洗う

足は蒸れやすく、洗いにくいため、不潔になりやすい部分です。足が汚れていると細菌が繁殖しやすくなります。もともと感染しやすい状態にある糖尿病患者さんは、小さな傷から容易に感染を起こしてしまいます。家に帰ったら必ず足を洗い、清潔に保つ習慣を身につけましょう。

具体的には、毎日石けんを泡立て丁寧に洗います。この際、皮膚を強くこすりすぎないよう、タオルは用いず、手の平でやさしく洗いましょう。特に、指の間は丁寧に洗うよう心がけてください。

4-3:爪切りに注意する

深爪や爪の角を切りこみ過ぎると「陥入爪」という病気が生じやすくなります。爪の角部や側部が周囲の組織に食い込み炎症を起こし、赤く腫れ上がってしまいます。正しい爪の切り方をするように心がけましょう。

 

4-4:低温やけどに注意する

神経障害があると、熱さに対する感覚も低下するために低温やけどを生じやすくなります。こたつや電気カーペットは、やけどの原因になることが多いので、他の暖房器具を用いましょう。部屋全体を暖める、エアコンやオイルヒーター、赤外線ヒータなどがお勧めです。

4-5:入浴後は保湿に気をつける

糖尿病によって自律神経に障害が起きると、皮膚の発汗障害を招き、乾燥から亀裂に至るリスクが高まります。入浴後の保湿は特にしっかり行いましょう。病院から処方された保湿クリームを使うか、傷がなければ市販の物でも大丈夫です。

5.まとめ

フットケアは目や手と違い、気づきにくい場所にあるので意識的に行動する必要があります。それらを怠り、もし手足の切断に至った場合には、あなただけでなく、家族や大切な人も悲しませてしまうかもしれません。そうならないためにも、ぜひ3つの大事な要素、意識を持つ、チェック、報告を継続していってくださいね。