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  • 2017/5/8

糖尿病と抜け毛の関連性はあるの?知っておくべき原因とは?

糖尿病

『何でこんなに抜け毛が・・?もしかして糖尿病と関連がある?』糖尿病と診断されてしばらくたってから、抜け毛がひどくなった、ごっそり髪の毛が抜け、ゾッとしたという方はなぜ抜けたのか、何か病気ではないかと心配なのではないでしょうか。特に女性にとって髪は命と言われるほど、大事なものですよね。今回はその抜け毛の理由と仕組み、また、元に戻るのか?という疑問にお答えしていきます。

 1.抜け毛の原因は急激な高血糖

抜け毛が起こる原因は急激に血糖値が上昇することにあります。高血糖で抜け毛が起こる方の多くは1型糖尿病で、その1型糖尿病の中でも急に発症する『劇症1型糖尿病』に多く見られます。ではこの『劇症1型糖尿病』とはなんでしょうか?

1-1.1型糖尿病の分類

1型糖尿病にはその進行のスピードにより、おおよそ3つの分類に分けられます。

劇症1型糖尿病

最も急激に発症し、1週間前後でインスリン依存状態に至るタイプです。『劇症1型糖尿病』は通常は20歳以上の大人に多く現れ、健康であった60歳、70歳の方が急に発症してしまったという例もあります。1型糖尿病の中でも20%ほどが『劇症1型糖尿病』とされています。また、急激な血糖値の上昇ゆえに発症時のHBA1Cは67%程度とそれほど高くないのも特徴です。

急性発症1型糖尿病

1型糖尿病で最も頻度の高いタイプで、糖尿病の症状が出はじめてから数ヶ月でインスリン投与が必要な状態になります。発症した後に、一時的に残っている自 分のインスリンの効果が改善する時期がある患者さんもいますが、その後は再びインスリン治療が必要となります。

緩徐進行(かんじょしんこう)1型糖尿病

半年~数年かけてゆっくりとインスリン分泌が低下していくタイプです。初めは2型糖尿病のようにインスリン注射を使わなくても血糖値を抑えることが可能ですが、経過中の血液検査で自己抗体が検出され、実は緩徐進行1型糖尿病だったと分かることもあります。検査でこのタイプの可能性がある場合には、膵臓に負担をかけるような内服薬は推奨されず、インスリン治療などで膵臓を保護する治療を開始することが望ましいといわれています。

1-2.高血糖が『劇症1型糖尿病』により引き起こされる

『劇症1型糖尿病』とは名前の通り、突然血糖値が上昇する1型糖尿病の一種です。急激な上昇のため、のどの渇きや発熱、咽の痛み、咳などを引き起こすだけでなく、同時に吐き気や腹痛、意識障害も起こることもあります。初期症状から意識障害に起こるまでの血糖の上昇は1週間程度しかありません。

1-3.『劇症1型糖尿病』発症後抜け毛が起りやすくなる

糖尿病となることで、血中から細胞に栄養となる糖分が行き渡らなくなってしまいます。なかでも『劇症1型糖尿病』を発症時の細胞は重症の糖分欠乏状態であり、欠乏状態で死に絶える細胞もでてきます。

頭皮でも同じように髪の毛を作る細胞である毛根細胞が障害を受け、死に絶えたために、多くの髪の毛が一度にごそっと抜けやすくなります。

1-4.血糖値が安定すれば約半年で髪は生えてくる

インスリン治療が開始されて血糖値が落ち着いてくると、新しい毛根細胞が細胞分裂してできあがってきますので、新しい髪の毛を作り始めます。ですので、しばらくすれば、抜け毛も減り、半年ほどで髪も生えてくるようになります。

2.血糖をコントロールするための3つのポイント

抜け毛の予防、髪を生やすためには血糖コントロールが不可欠です。ここでは1型糖尿病の場合の血糖コントロールのここだけは気をつけてほしい3つのポイントをお伝えします。

2-1.毎日の血糖値を記録する

血糖値は食事内容や量・活動量などによっても変動します。医師の指導の下、インスリン注射の量も、血糖値に合わせて調整することが必要です。そのため、1日数回血糖値を測定・記録して管理することも大切。

記録することによって、どのようなときに血糖値が下がりやすいか、インスリン注射量をどう調節するかを学んでいくことができます。

2-2.低血糖に気をつける

血糖値は日々変化しているため、血糖のコントロールは簡単ではありません。そのため、調整を誤るとインスリン投与により血糖値が低くなりすぎて、低血糖になってしまう場合があります。その症状としては「どきどき」、「汗が出る」、「いらいら」、「空腹感が強くなる」、などが一般的です。

また、考えがにぶくなったり、字が読みづらくなったり、意識を失ってしまうこともあります。先述のような症状が出た場合には低血糖用のアメをなめるなどで血糖値を上げ、対処するようにします。また、お医者様へ相談することも重要です。

一般的に60mg/dL以下の血糖値であれば低血糖と言われます。ですが、自覚症状があって70mg/dL以下でも低血糖と考えて砂糖やブドウ糖、糖分を多く含んだジュースなどの糖分を補給しておくとよいでしょう。

2-3生活パターンを作る

1型糖尿病の場合、インスリン投与により血糖値を下げる必要があります。そのため、食事を調整する、インスリンを定期的に決まった量を打つことになります。その際の調整は難しいですが、毎日の生活パターンを整えることで安定的で正しいインスリン投与ができるようになります。なるべく決まった時間に食事を取るなど、自分なりの生活パターンを作っていきましょう。

3.まとめ

急に抜けてしまった髪・・ショックに感じると思います。ですが、劇症糖尿病により抜けてしまった髪はまた必ず生えてきます。そのためには血糖コントロールをすることが必要不可欠になります。2型と比べて1型糖尿病は血糖のコントロールが難しいですが、上記3つのポイントを参考に血糖コントロールをしてみてくださいね。