• 糖尿病
  • 2017/6/4

これは糖尿病のせい?爪に現れる症状を確認し、アフターケアも学ぶ!

糖尿病

最近、足の爪が白く濁ってきたり、更には爪の厚みがこんもり盛り上がってきて「何だろう?」と気にしているあなた!それは、糖尿病が悪くなっているサインかもしれません。健康診断で糖尿病予備軍と診断されたけどそのまま放置していませんか?爪に症状が現れたら、かなりの確率で糖尿病は悪くなっています。まずは症状などを確認してそのリスクを学びましょう。

1.糖尿病になると、爪に影響が出る理由。

厚生労働省の2010年調査では糖尿病が強く疑われる人は、950万人。病気の可能性を否定できない「糖尿病予備群」は1,100万人。合わせると2,050万人が糖尿病の可能性があり、まさに5人に1人が糖尿病の可能性を否定できない「国民病」です。

ただし、糖尿病は別名「サイレントキラー」と呼ばれるように、おおきな痛みや症状などを伴わない為、治療や生活習慣を疎かにし、気づいたときには合併症を引き起こして、命に関わる怖い病気なのです。そんな中、糖尿病になると爪に様々な症状がでてくると言われています。視覚で分かる目安になりますので、注意深く見てみてください。

1-1:糖尿病になると、なぜ爪に症状ができるの。

糖尿病は血液の中にブドウ糖が残ってしまい、血糖値が長期間高くなる慢性疾患の病気です。そのため、動脈硬化が起こりやすく、血液の流れが非常に悪くなります。さらには流れが悪くなることで血管自体が傷つきやすくなります。特に体の末端部分である爪の部分は、ただでさえ血液が送られにくい部分です。そこに動脈硬化が加わると、爪とその周辺の皮膚に十分な栄養が送られなくなることで、爪の変形が起こりやすくなるのです。

1-2:爪の変形を放置していると、足を切断する可能性もあります。

糖尿病の場合、合併症の一つに末梢神経障害があります。末梢神経障害を起こしていると、足のつま先などは痛みなどを感じなくなっています。そこに、爪の変形である「巻き爪」が起きると、巻き込んだ爪が足の指に食い込み、傷がつき、細菌が侵入して化膿・炎症を起こすのです。足は痛みなどを感じませんからそのまま放置していると、最悪の場合には、つま先から足の指から壊疽を起こして、足を切断する場合が起きるのです。

2.こんな爪の症状が出ると、糖尿病が悪化している可能性があります。

2-1:巻き爪

 

 

 

 

 

爪の端が内側に曲がり、肉に食い込んだ状態のこと。特に親指に現れることが多いです。多くの場合は深爪や足に合わない靴などが原因のこともありますが、糖尿病の血流障害が原因のこともあります。また巻き爪によって指先に傷がつき、細菌が侵入して化膿・炎症を起こすことで壊疽にも繋がりやすく注意が必要です。

2-2:横向きに線、溝が入る

糖尿病による動脈硬化が進むと血液循環が悪くなるため、爪の成長が一定でなくなり、波打ったり深い溝ができます。縦線の場合には大きな心配は必要ありませんが、横に線が入っている場合はその他の血液関係の疾患も疑われる為、早急な対応が必要となります。

2-3:爪が白く濁る

糖尿病になると足の先端である爪まで十分な血流が行き渡らなくなるため、爪が乾燥しやすくなり、白っぽくなることがあります。また爪の成長が均一ではなくなるため、白い線がいくつも入ったり、表面に段差ができて波打ったりすることもあります。この白く濁る症状には糖尿病以外にも内臓疾患の危険性が高い為、少しでも早く病院へ行く必要があります。

2-4:爪が肥大化する

糖尿病がかなり進行すると爪が異常に分厚くなった状態がおきます。肥厚爪(ひこうそう)の場合、痛みやかゆみはありませんが分厚くなった部分は非常に脆く、ヒビが入ったり割れやすくなります。糖尿病が改善してくると爪の厚みも正常になってきます。糖尿病の進捗具合のバロメーターになります。

3.自分でできるアフターケア方法を紹介します。

サイレントキラー(自覚症状がない)と呼ばれる糖尿病が進行すると、その症状として爪にどのような影響が出るかはこれで理解はして頂けたと思います。では、どのようなポイントをチェックしてアフターケアをしていけば良いのでしょうか?

3-1: こまめに足の状態をチェックしましょう!

最初に足の状態を再確認しましょう。その際に気をつけるポイントは、

①足のケガや傷

②靴ずれ

③腫れ

④変形(足の指が曲がる)

⑤巻き爪

⑥肥厚爪

⑦水虫・タコ・魚の目・イボなどの症状がないかも一緒に見ていきましょう。

3-2: 足を清潔に保ちましょう!

足が汚れていると細菌感染しやすくなってしまいます。糖尿病の人は、細菌や白癬菌(水虫の原因となるカビの一種)に対する抵抗力が低下しているため、足を清潔に保つことで細菌や白癬菌による感染症を予防するのが重要です。

3-3:乾燥やひび割れを起こさないようにしましょう!

糖尿病の人は皮膚が乾燥しやすくなります。皮膚の乾燥やひび割れが進むと、細かい傷の原因になってしまいますので、保湿クリームなどを使用して乾燥やひび割れを防ぎましょう。

3-4:足に傷を作らないように注意しましょう!

糖尿病の人は神経障害の影響で傷があっても痛みを感じにくくなります。そのため、傷を作らないように心掛けることが大事です。足の傷を防止できる日常生活の過ごし方は以下の通りです。

①靴ずれやタコができないようにするために、足に合った靴を履く

②足の外傷を防ぐため、靴下を履くようにする

③足にやけどをしないように、お風呂の湯の温度に注意する

④こたつや電気カーペットなどの暖房器具による低温やけどに注意する

⑤深爪を防ぐため、爪を切る時は少しずつ一直線に切り、ヤスリで角を落とす

もっと、詳しくフットケアを知りたい方はこちら

糖尿病のフットケアをしないと切断も?注意すべき重要ポイント3選!

4.プロの看護婦さんが指導するフットケアの仕方!

最後に、病院で看護婦さんが患者さんをアフターケアする際の看護指導を紹介します。私の中で一番分かり易かったので、是非、参考にしてください。ただし、爪の状態がひどい人は自己処理でやると、傷ができてしまい、化膿したり、潰瘍になったりする恐れがありますので注意してください。

【監修】中島恵美子(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 教授)

【執筆】量 倫子 (杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 講師)

参照:看護roo!「動画でわかる!看護技術 フットケア」

5.まとめ

 糖尿病は別名「サイレントキラー」と言われるように無症状で体を蝕んでゆく怖い病気です。だからこそ爪に症状が出た場合は、かなり症状が悪化している可能性もありますので、すぐにでも行きつけの病院に行ってください。でも裏を返せば、足の爪などは目でチェックできる箇所でもあります。糖尿病を患っている方は、視覚で確認できる「糖尿病のバロメーター」になります。是非、週に一度でもよいので、自分の健康管理のために爪をチェックしてみてください。