• 糖尿病
  • 2017/5/30

糖尿病で汗をかく?!放置してはいけないその症状とは!

糖尿病

糖尿病と診断されてから、汗をかくようになったと感じている方はいらっしゃらないでしょうか?

実は糖尿病と汗は密接な関係があります。汗の異常によって、糖尿病の初期症状が疑われたり、あるいは合併症の初期症状を疑われる可能性も有るのです!

この記事では、その糖尿病と汗の関係について説明します。

1.糖尿病は汗をかきやすい

冒頭で述べたように、糖尿病と汗は密接な関係性があります。その症状は汗をよくかくようになることがあります。逆に汗をかかなくなったなどもあるのですがこのような発汗異常は、実は糖尿病が引き金となるひとつの症状によって起こります。

1-1.自立神経の乱れによって発汗異常が起こる

発汗異常の原因は糖尿病によって引き起こされる神経障害が原因です。糖尿病で引き起こる神経障害は糖尿病性神経障害といって、糖尿病での三大合併症の一つとして数えられるほど代表的な症状です。

ではなぜ、この神経障害で発汗異常が起こるのかというと糖尿病性神経障害によって引き起こされる、自律神経の乱れが原因です。自律神経の乱れによって、汗のコントロールができなくなり発汗異常が起こるのです。

1-2.発汗異常は体の一部だけ異常に汗をかくようになる

自分は元々汗っかきで、発汗異常になったとしてもわからないんじゃないか。もしくは女性などは更年期障害で体が火照ってしまい汗をかきやすくなったので発汗異常を見極めることができないのではないか?と考えている人もいるかもしれません。

糖尿病性神経障害で起こる発汗異常は、汗をかきやすくなったり、かかなくなったりするだけではありません。その特徴のひとつとして、頭などの汗をかきにくい部分の発汗量が増えたり、体の一部だけ異常に汗をかくようになるなどの症状があります。

このような特徴があるので汗のかき方の変化にも気を配ることで、体の異常をいち早く察知することができるかもしれません。

2.発汗異常の対策

発汗異常はただ汗をかきやすくなった、もしくはかかなくなっただけなんじゃないかと考えていませんか?発汗異常はしっかりと対策をとる必要がある症状です。

2-1.汗をかかない場合の対策

まず、人はなぜ汗をかくかというとご存知の方もいると思いますが体温調整の役割があります。汗をかくことで上がりすぎた体温を下げるのです。しかし、発汗異常で汗をかきづらい状態だとこの体温調節のための機能がうまく働かず熱中症になってしまう危険性があるのです。

熱中症はご存知のとおり毎年夏になると死亡者も出ることがある危険な症状です、そうならないためにも暑いのに汗をかかないと思ったらしっかりと熱中症の対策を行わないといけません。

すぐにできる熱中症の対策

  • 帽子をかぶる、日傘をさす、なるべく日陰を歩くなどして日ざしを受けないようにする
  • 飲み物を持ち歩きいつでも水分補給をできるようにする
  • 衣服は通気性のよいもの、下着は吸水性や速乾性に優れたものを選ぶようにする
  • 電気代の節約や我慢はせずエアコンをつけて室温を適温にすることを意識する

参照:環境省 熱中症予防情報サイト

2-2.汗をかく場合の対策

反対に汗をよくかく場合も体温調整がうまくいかず体温が下がりすぎてしまう場合があります。また、過度に汗をかくことによる脱水症状が引き起こされる可能性があります。糖尿病患者の場合は頻尿などで体の水分が少なくなり、脱水症状が起こりやすい状態の場合があるので、汗をよくかく場合はしっかりと水分補給をすることを意識しましょう。

また、糖尿病患者の汗には血中に糖が多いため、汗にも糖が多く含まれています。この糖が皮膚に付着している細菌の餌になるうえ、糖尿病で免疫力が低下している状態のため感染症にかかりやすくなっている状態です。

このため、汗をかいたらこまめに拭くようにし、皮膚を清潔に保つことも必要となるので、タオルや服なども常に清潔にすることを心がけるようにしましょう。

汗をかくことで肌荒れや汗疹でかゆみを感じる場合もありますが、かゆくてもかいてはいけません。先に述べたように糖尿病で汗をよくかく場合は感染症にかかりやすい状態です。皮膚を掻くことで傷がつきそこから雑菌が入ることがあります。最悪四肢の切断をしなければならない事態になる可能性があるので、かゆくてもかかないようにかゆみ止めなどを用意しておくとよいでしょう。

汗をかく場合の対処

  • 飲み物を持ち歩き水分補給を忘れないようにしましょう
  • こまめに汗を拭くようにしましょう
  • お風呂に入り皮膚を清潔に保ち、服や下着も清潔なものを身につけるようにしましょう
  • かゆみを感じたらかかずにかゆみ止めを塗るようにしましょう

3.汗のにおいの変化

糖尿病との汗との関係で発汗異常のほかに、汗のにおいの変化があります。自分で自分のにおいの変化に気づきにくいかもしれませんが、自身の汗のにおいをかいでみてください。もし、甘酸っぱい匂いがすると糖尿病による汗のにおいの変化です。

汗のにおいの変化が起こる原因は、体内で作られるケトン体という物質が原因です。糖尿病の進行でインスリンの働きが弱くなり、血中の糖がエネルギーとして使えなくなると自分の体の志望を分解して糖の変わりにエネルギーとして使います。

このときに作られるのがケトン体という物質で、この物質が汗とともに体外に出ると汗が甘酸っぱいにおいになります。

このように、汗のにおいの変化が起こってきたら糖尿病が進行して高血糖状態になっている可能性が有るので、汗のにおいの変化を意識することでいち早く自分の体の変化に気づくことができる可能性があります。

汗のにおいが気になる場合は、汗をこまめにふき取るなどしましょう。汗をぬぐわずにいると、雑菌が繁殖してそれがさらににおいを発してしまいます。汗をかいたときと同様に対処し、まだ気になる場合は殺菌効果が強い石鹸などで体を洗ってみましょう。

4.まずは主治医に相談を

糖尿病によって発汗異常が起こっているということは、先に述べたように糖尿病の合併症である糖尿病性神経障害がすでに発症し、その初期症状の可能性があります。まずは主治医に相談し、くれぐれも自分で何とかしようとしたり、放置することはいけません。

糖尿病性神経障害が進行した場合、最悪の場合は四肢の切断する必要が出てくるかもしれません。そうなると以前のような生活はできなくなってしまうでしょう、その前に主治医と相談して対策を行うようにしましょう。

また同様に、汗のにおいの変化も糖尿病の進行による糖代謝の異常が引き起こす症状であるため、これも注意が必要です。放置すると合併症を引き起こす可能性があります、糖尿病の合併症が発症すると最悪の場合先で述べたような四肢の切断や失明、透析を行う必要があるなどの日常生活に多大な影響が出てきてしまいますので、こちらも医師と相談して今後の治療方針などを相談しましょう。

5.まとめ

糖尿病性神経障害の発汗異常や汗のにおいの変化は、糖尿病が進行しているサインのひとつです。汗のかき方が変わったり、汗のにおいが変わったなどの変化に気づいたらすぐに主治医に相談するようにしましょう。

合併症や糖尿病の症状を進行させないために、早期の治療を行えるように体の変化にすぐに気づけるように注意するようにしましょう。