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  • 2017/12/10

初心者向け糖尿病ガイドラインとは?押えたい!ガイドラインの薦め!

糖尿病

「糖尿病ガイドライン」とは正式名称を「糖尿病診療ガイドライン」「糖尿病治療ガイド」などの日本糖尿病学会が発行している糖尿病関連の刊行物を指します。日本糖尿病学会は1957年 12 月 15 日に糖尿病学の進歩・発展を図り、国民の災害を防止することを目的として設立されました。そんな糖尿病ガイドラインのあれこれを初心者のために簡単に解説します。

1.「糖尿病ガイドライン」は「妥当な医療手順」を示したものです。

「糖尿病ガイドライン」と言われたら、それを指し示す刊行物は概ね4種類あります。

① 「糖尿病診療ガイドライン2016」
② 「糖尿病治療ガイド2016-2017」
③ 「高齢者糖尿病診療ガイドライン 2017」
④ 「糖尿病専門医研修ガイドブック (改訂第7版)」

4種類とも医師・医療スタッフ向け指導書であり、この内容に記載されている事を基本に糖尿病患者に医療指導を行っています。主治医の方からは、「糖尿病のガイドラインでは、このレベルの血糖値・Hba1c(ヘモグロビン)値であれば、インスリン注射が不要です。まずは毎日の食生活を改めてください」などと言われます。「糖尿病のガイドライン!?」とあなたは思う筈です。このように「糖尿病のガイドライン」は医師・医療スタッフが当たり前のように言葉を使う、参考書みたいなものなのです。

2.「糖尿病ガイドライン」には糖尿病のすべてが掲載されています。

ここであなたが気になるのは「糖尿病ガイドライン」にはどのような事が書いてあるのかが気になるはずです。一つの事例として、「糖尿病診療ガイドライン2016」で本の内容を見ていきましょう。

2-1:「糖尿病診療ガイドライン2016」の構成

「糖尿病診療ガイドライン2016」の本の構成は、糖尿病診断の指針から始まり、食事療法や運動療法などの生活習慣の改善指導・薬物療法・合併症などを解説していき、妊婦・小児・高齢者などの特殊なケースの糖尿病患者の詳細も記載されています。糖尿病予備軍の状態から重度の糖尿病、更には糖尿病合併症なども網羅し正に糖尿病の参考書といっても過言ではありません。

2-2:「糖尿病診療ガイドライン2016」で押さえておきたい読み方。

「糖尿病診療ガイドライン2016」の読み方で重要なのが、Clinical Question(CQ)方式・Question (Q)方式などの臨床的疑問に関して、文献エビデンスを参照し、2段階の推奨グレードAとグレードBを表記し、簡単に医療手順を薦められることです。よって、医療・医療スタッフにおいても診断に迷ったら疑問項目を探し、推奨グレードを見るだけで、参照文献にリンクした的確な医療指導を行う事ができます。

また、糖尿病患者も本書を購読することで、主治医から指導された内容がどのような事を意味しているのか?診断に基づく医療指導が的確なのかを知ることができます。専門書ではありますが、糖尿病の知識をより深く学び自分の治療レベルを認識するにはわかりやすい本と思います。

参照:日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン2016

3.押えたい!糖尿病ガイドラインの薦め!

日本糖尿病学会は糖尿病の治療環境の向上を目ざした活動を行ってきた団体です。現在では日本全国に 5.500名を超える糖尿病専門医が誕生しています。また、糖尿病の治療環境を向上させるため、本学会、日本糖尿病教育・看護学会及び日本病態栄養学会の 3団体が協力し、平成 12 年、「日本糖尿病療養指導士認定機構」を設立し、現在では 19.000 名を超える日本糖尿病療養指導士が誕生しています。そんな日本糖尿病学会が薦めるガイドラインを紹介します。

3-1:【医師向け】糖尿病診療ガイドライン2016

参照:日本糖尿病学会

国内外の最新エビデンスを反映した診療ガイドラインです。臨床現場での利便性を高めるため、Clinical Question(CQ)方式を採用し、新規治療薬や新たな診療機器の登場等、飛躍的な進歩を遂げる糖尿病診療を網羅し、また糖尿病性腎症病期分類や妊娠中の糖代謝異常と診断基準の統一化、高齢者糖尿病の血糖コントロール目標値の検討といった新知見も盛り込んでいる。わが国の糖尿病診療におけるEBM実践の指針であり、糖尿病患者に関わるすべての医療者必携の一冊。

3-2:【医師向け】糖尿病治療ガイド2016-2017

参照:日本糖尿病学会

糖尿病診療の基本的な考え方から最新情報までをわかりやすくまとめた,充実した内容です。内科医はもとより,他科の医師,コメディカルスタッフなどにも広く活用いただいています。2016-2017版では,学会ガイドラインの最新版(2016年版)の情報や,最新の薬剤情報の追加などのほか,「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標」の掲載しており充実した内容になっています。

3-3:【患者向け】糖尿病治療の手びき2017(改訂第57版)

参照:南光堂

「糖尿病に関する知識の伝道」を目的に長年改訂を続け、多くの患者さん・ご家族に愛読されてきた本です。糖尿病の病態から診断・治療方法、合併症の詳細について、根拠とともに患者さんにわかりやすい図表と大きな活字で解説しています。また、新たに巻末にQ&Aを掲載し、患者さんの疑問・質問に答えている。初めて糖尿病を勉強する患者さん・ご家族のほか、医療従事者が患者さんに説明する際にも役立つ一冊です。

3-4:【患者向け】糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版

参照:文教堂

昭和40年の初版以来,糖尿病患者さん,医療スタッフから高い評価をいただいているロングセラーな本です。日本人の伝統的な食文化を基軸として,現代の食生活の現状をふまえ,患者さんが医師や管理栄養士などの指導のもとに,毎日の食事を楽しみながら根気よく治療を続けられる内容になっています。

3-5:【患者向け】糖尿病食事療法のための食品交換表活用編 第2版 献立例とその実践

参照:文教堂

糖尿病食事療法の手引き書として広く普及している『糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版』をベースに,より多くのバラエティに富んだ献立例を提示している“実践版”です.糖尿病であっても変化に富んだ食生活を楽しめることを患者さんにビジュアルに理解していただけるよう,豊富な献立写真を用いて解説しています。『糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版』と本書をあわせて利用することで,より効果的な糖尿病の食事療法を行うことができます。

4.まとめ

「糖尿病ガイドライン」、理解していただいたでしょうか?「糖尿病ガイドライン」とは日本糖尿病学会が刊行する書籍の総称で、糖尿病患者に従事する方や糖尿病治療をしている方の参考書です。各刊行物によって、目的や内容はまったく違います。是非、各刊行物の目次などなどを見ていただき、自分にあった糖尿病ガイドラインを見つけてみてください。