• 生活習慣病
  • 2017/6/13

糖尿病が歯周病を悪化させる!糖尿病患者がするべき歯周病対策

生活習慣病

糖尿病と歯周病、この2つは互いに関係がないと思っていませんか?実はこの2つは密接な関係があります。糖尿病が原因で歯周病になったり、逆に歯周病が原因で糖尿病になったりと、おたがい切っても切れない関係なのです。

この記事では、そんな二つの病気の関係について、お教えします。

1.糖尿病が歯周病を悪化させる

糖尿病と歯周病。まったく関係がないとしか思えないこの二つですが。実は密接な関係があるのです。

1-1.歯周病は「第6の合併症」とも呼ばれている

日本歯周病学会の「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン」によると、糖尿病患者は歯周病の発症率が糖尿病でない人に比べて2.6倍高いとの報告があります。

このことから歯周病は糖尿病の合併症の一つに数えられています。

1-2.糖尿病患者は歯周病が重症化しやすい

糖尿病患者は非糖尿病患者と比べて歯周病が重症化しているとの論文(Periodontal status of diabetics compared with nondiabetics: a meta-analysis)が発表されています。

はっきりとした原因は不明ですが。このことの原因のひとつとしていわれていることは、糖尿病患者は高血糖の状態であるため、血液中のブドウ糖が歯周病菌の栄養になり細菌が活発になり悪化させる原因になり。

さらに、糖尿病により血管が痛んでいるため、歯茎がダメージを受けやすく、歯周病を悪化させてしまうのではないかといわれています。

1-3.高血糖ほど歯周病が悪化しやすい

このことは血糖コントロールの状態と歯周病の関係を調べた研究では、Hba1c 9% 以上の糖尿病患者は非糖尿病者や Hba1c 9%未満の患者と比較して、歯を支える歯槽骨が歯周病により溶けるリスクがより高いことがわかっています。

こちらの原因もはっきりとはわかっていませんが。1-2と同様に血液中のブドウ糖が細菌の栄養になっているためではないかといわれています。

糖尿病が歯周病を発症させたり、悪化させることがあることは理解できたかと思います。しかし実は、糖尿病が歯周病に影響を与えるのと同様に、歯周病が糖尿病に悪影響を与えてしまいます。

2.歯周病が糖尿病を悪化させる

糖尿病からの影響とは違い、歯周病からの影響は原因がわかっているので説明していきます。

2-1.歯周病が原因でインスリンの働きを阻害する

歯周病で糖尿病が悪化する原因は、歯周病で炎症が起こることで体内から分泌される「サイトカイン」という物質が原因です。

歯周病で炎症が起こると体が炎症を起こしている細菌に対抗しようと体内の免疫システムであるサイトカインを分泌するのですが、実はこのサイトカインがインスリンの働きを阻害してしまいます。

2-2.歯周病が重症化するほど血糖コントロールが難しくなる

インスリンは血中のブドウ糖を細胞に取り込ませる働きがあるのですが、この働きが阻害されてしまうと、ブドウ糖が血中に残ったままの状態が続く、すなわち血糖値が高いままの状態になってしまいます。

つまり歯周病により

歯茎に炎症が発生

炎症を起こす細菌に対抗するため、体がサイトカインを分泌

サイトカインがインスリンの働きを阻害する

インスリンの働きが弱くなるため、血糖値が下がりにくくなる

血糖コントロールがうまくいかず、糖尿病が悪化する

このようなこのことから歯周病が糖尿病になる原因を作り、かつ糖尿病の治療に必要な血糖コントロールが難しくなるため糖尿病を悪化させる要因にもなっています。

このように歯周病は糖尿病に悪影響を与え、同様に糖尿病は歯周病に悪影響を与えるという負のスパイラルが出来上がってしまいます。

3.糖尿病患者は歯周病対策が必須!

糖尿病と歯周病は互いに生活習慣病です、対策は生活習慣を改めることが必要になりますが、歯周病は自己での対策では不十分の場合があります。

さらに、今まで説明したとおり歯周病、糖尿病はそれぞれに悪影響を与えてしまいます。糖尿病患者は糖尿病対策はもちろんですが、歯周病対策も行わなければなりません。

3-1.歯磨きは予防にしかならない

歯周病を治すには、歯磨きをすれば良いと考えている人がいるようですが、それは大きな間違いです!

歯磨きはあくまで歯周病の予防にしかつながらず、歯周病の治療のためには歯周病専門医にかからなければなりません。

3-2.歯周病と診断されたら病院へ!

歯周病の治療には投薬や、最悪の場合は外科手術が必要になってくるからです。

さらに、歯周病の原因となっている歯石は出来てしまうと歯磨きでは取れないため歯磨きだけで対処しようとすると悪化する原因となってしまいかねません。

3-3.歯周病専門医に見てもらいましょう

歯周病は歯周病専門医に見てもらうようにしましょう。

日本歯周病学会が公開している、歯周病専門医や認定医のいる病院が県別に分けられているので、歯周病治療を行う場合はこちらで確認してから病院にいくようにしましょう。

日本歯周病学会 認定医・歯周病専門医名簿一覧

3-4.歯周病の予防

歯周病は治療が大変になるため、予防することが大切になります。

3-4-1.歯医者に定期検診に行く

歯周病の予防で一番効果があることは定期健診を受けることです。

自分がどのような状態にあるかを認識することが出来、異常があった場合でも定期健診を続けていれば比較的軽めの症状で気づくことが出来ます。

また、どんなに歯磨きをがんばっても歯石は歯磨きでは取れないので、歯医者に通って定期的にとってもらう必要があります。

さらに、歯医者で歯垢の残り方によって、歯磨きで足らないところを教えてくれます。 自分の歯並びにあった歯磨きの方法も教えてくれるでしょう。

もし、あなたが歯医者の定期健診を行っていない場合は検診を受ける習慣をつけるようにしましょう。

3-4-2.歯磨き

歯周病の予防に歯磨きが来ることは、誰もが想像がつくとは思いますがそれほど重要なことです。

歯周病の原因は歯垢についている細菌です、磨き残しがあるとそこで菌が繁殖しますし。後々歯石になり、今度はそこで歯周病菌が繁殖するようになります。

そのためにも、正しい歯磨きは必須です。正しい歯磨きを行わないと磨き残しで歯石が出来てしまいます。磨き残しがある原因は正しい歯磨きが出来ていない、もしくはあなたの歯並びにあった磨き方が出来ていないからです。

先ほども述べたように、歯医者の定期健診を受けることで磨き残しを見て自分にあった磨き方を教えてくれるはずです。自分にあった歯の磨き方をきちんと身につけるようにしましょう。

3-4-3.血糖値コントロール

糖尿病患者にとって普通の人との歯周病の予防方法の違いは血糖値コントロールが必要になる点です。

糖尿病と歯周病の関係で述べたように血糖値が高いと歯周病のリスクが大きくなることは先に述べたとおりです。血糖値コントロールは難しいかもしれませんが糖尿病患者にとっては必須です。しっかりと糖尿病の治療を行うことで歯周病の予防も行うことができます。

3.まとめ

糖尿病と歯周病はともに生活習慣病で互いに、関係しあっています。糖尿病の治療をしっかりと行うことで、歯周病の予防も行うことができます。歯は一生付き合っていくものです、歯周病でそれを失わないためにも歯磨きや歯医者の定期健診などの予防はしっかりと行うようにしましょう。