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  • 2017/4/18

糖尿病のリスク!介護や命の危険に直面しない為の知識を身につける!

糖尿病

最近、病院にいく時間が取れず、健康診断すら受けていないあなた!本当に自信を持って健康と言い切れますか? 40歳を過ぎると気になるのが、肥満・高血糖・高血圧・・・。特に肥満から来る高血糖はジワジワとあなたの体を蝕んでいき、いつしか5人に1人は「糖尿病」へ導きます。ここでは、「糖尿病」のリスクを学び、自分のリスクはどれくらいあるのか、更には「糖尿病」にならない為の知識も身につけましょう

1.糖尿病のリスクは合併症にあります。

 

1-1:糖尿病の合併症には2種類があります。

糖尿病になると、私たちの体にはどのようなリスクが待ち構えているのでしょうか?
糖尿病は簡単に言うと、血液中にブドウ糖が溢れ、砂糖水のようにドロドロした血液になります。その状態が続くと、血管がもろくなりボロボロになってしまいます。

そして、全身にネットワークを結んでいる血管と神経が、血糖値の高い状態が続くことで侵され、適正な栄養の供給が途絶えて全身の臓器にさまざまな障害が引き起こします。この障害が糖尿病の合併症です。

糖尿病の合併症には、大きく分けると細い血管にみられる合併症(細小血管障害)と、太い血管にみられる合併症(大血管障害)の2つがあります。

1-2:細小血管障害

高血糖の状態が長い期間続くと、体の細い血管が障害されて血流が悪くなり、とくに細い血管が集中している場所に合併症が起こります。これが細小血管障害です。特に 眼、腎臓、神経系で合併しやすく糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害があります。

1-2-1:糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、網膜内の血管に障害が起こり、視力の低下や失明を招く病気です。分かりやすくいうと、私たちが目で物を見る仕組みは、カメラと似ています。つまり、角膜(黒目の部分)がレンズで、カメラのフィルムと同じ役目をするのが網膜です。この網膜に障害が起こると、目で見た像をフィルムに正確に残せず、視力の低下や失明につながります。

1-2-2:糖尿病腎症

腎臓は、血液をろ過して体に不要な老廃物を尿として排泄します。糖尿病腎症になると、ろ過の役割をしている糸球体の毛細血管がそこなわれて、腎臓の機能が障害されてしまいます。腎症が進行すると、塩分やタンパク質の摂取量が厳しく制限された食事療法が必要になり、さらに症状が進むと、機械で血液をろ過する人工透析が必要になってきます。

1-2-3:糖尿病神経障害

細い血管が障害されて血流が悪くなると、神経細胞への血液の供給が途絶えてしまうため、自律神経にも障害が起こります。その場合、発汗異常、立ちくらみ、便通異常、膀胱障害、勃起障害などの症状があらわれます。痛みを感じにくくなっているため、ちょっとした足の傷や、ヤケドに気づかず、壊疽(えそ)になって足を切断することもあります。

1-3:大血管障害

高血糖の状態(ドロドロ血液)が続くと動脈硬化を引き起こします。動脈硬化は動脈の内側にさまざまな物質が沈着して厚く、硬くなり、隆起(プラーク)ができる状態です。動脈硬化が進むと、血流が途絶えたり、血管にこびりついているプラークがはがれて血管に詰まり重要な臓器に障害を起こします。これが大血管障害です。脳梗塞、狭心症・心筋梗塞などがあります。

1-3-1:脳梗塞

脳梗塞は文字どおり、脳に梗塞が起きる病気で、脳のある部分で血液の流れが止まってしまい、必要な血液を得られない為、脳の細胞が死んでしまいます。脳梗塞の年間死亡数は、6万6,058人で、命が助かったとしても介護が必要になるケースの原因の第一位です。

1-3-2:狭心症・心筋梗塞

動脈硬化が進み、心臓の筋肉に血液を送り込む冠動脈が詰まってしまい、血液の流れが悪くなってしまったのが狭心症で、完全に詰まってしまった状態が心筋梗塞です。狭心症の場合は、胸の圧迫感や痛みなど一時的な発作ですむことが多いのですが、進行して心筋梗塞を起こすと失神するような激しい痛みに襲われ、最悪の場合には死に至ります。心筋梗塞の年間死亡数は4万2,629人です。

2.数字から見る糖尿病の6つのリスク。

糖尿病のリスクは合併症にあり、その症状や合併症の怖さは理解して頂いたと思います。次に厚生労働省が発表している数字から見る糖尿病の6つのリスクを見ていきましょう。

年間死亡数は、1万3,669人。性別で見ると、男性:7・265人 女性:6.404人です。

人の失明原因の第2位が、糖尿病が原因の眼(網膜)の病気

人工透析が必要になる原因の第1位が、糖尿病が原因の腎臓の病気

④ 糖尿病の患者さんの脳卒中の危険は、糖尿病でない人の3倍

⑤ 糖尿病の患者さんの心筋梗塞・狭心症の危険は、糖尿病でない人の3~4倍

⑥ 平成25年度の国民医療費は40兆610億円、そのうち、1兆2,076億円 が糖尿病の医療費です。

.糖尿病にならない!自分の発症リスクを知る!

3-1:「糖尿病リスクスコア」で自分の発症確率を知ることができます。

「糖尿病リスクスコア」とは国立国際医療研究センタ―で開発された健康診断のデータを元に、3年後の糖尿病発症を予測するシステムです。このシステムは、2008~2009年に健康診断を受けた糖尿病でない30歳以上の37,416人について、その後3年間で糖尿病と診断されたかどうかを追跡調査し、その結果を元に分析しています。

「糖尿病リスクスコア」で必要な項目は、①性別、②年齢、③BMI、④腹部肥満、⑤喫煙の有無、⑥高血圧の有無で、さらに詳しい分析をするために健康診断で分かった⑦空腹時血糖値と⑧HbA1c値の項目も追加されました。

「糖尿病リスクスコア」は、これらの項目別に点数を割り当てたもので、その合計点数によって糖尿病発症確率を予測するというものです。糖尿病リスクスコアを算出すると、2型糖尿病の発症が、かなりの精度で予測できます。

今回の研究は健康診断のデータを利用していることから、糖尿病リスクの早期発見や、職場での糖尿病予防に役立てることができると考えられています。

3-2:「糖尿病リスクスコア」の診断方法

「糖尿病リスクスコア」の診断方法は簡単です。まずは、図2に記載されている①~⑥で該当する部分の点数を累積してみましょう。その合計点数から発症確率が分かります。

更に、健康診断などを受けた方で血液検査をした方は⑦空腹時血糖値と⑧HbA1c値を加味する事でその確率の精度は向上します。

引用元:国立国際医療研究センタ―疫学予防研究科

.糖尿病になるリスクを下げるための生活習慣!

あなたの糖尿病が発症する確率は確認できましたか?5人に1人が糖尿病になる時代です。リスクスコアが15以上の方は糖尿病のリスクが高いと思ってください。ただし、糖尿病は生活習慣病ですので生活習慣を見直せば必ず予防できます。ここではリスクスコアが高いあなたに2つの生活習慣改善を提案します。是非試していただき、糖尿病にならないように心がけてください。

4-1:生活習慣を改善しよう! 運動編

運動は苦手な人や飽きっぽい人には面倒くさく感じる生活習慣です。しかし、きつい運動や長時間の運動をする必要はありません。歩行運動の場合の目安は、1回あたり15~30分を朝と夕方にウォーキング程度でよいので始めてみましょう。夕方は買出しのついでに行っても大丈夫です。目安は約1万歩程度の運動量です。 無理せずに毎日続けることが大事です。その中で運動のポイントを3つ紹介します。このポイントを意識することで効率的な運動が期待できます。

ポイント1:継続できる運動を選ぶ!

運動は有酸素運動が勧められています。ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などが挙げられますが、これらは場所や費用、天候や気分に左右されることも多くなり、継続が困難になる方もいるでしょう。どんな運動をするかは「自分が長く続けられる運動」を基準に選ぶのがコツです。また、一駅分歩く、エレベーター・エスカレーターを使わず階段を使う、買い物に行くときに少し遠回りするなど、日常に運動をうまく組み入れてしまうのも良いですね。

ポイント2:しっとりと汗をかく、運動をしましょう!

運動の強さは、しっとりと汗をかく、人と会話できるくらいが望ましいとされています。ウォーキングなどが望ましいですね。

ポイント3:食後1時間~2時間以内に行いましょう!

運動は血糖値が最も上昇する時間帯である食後1〜2時間以内に行うのがおすすめです。

4-2:生活習慣を改善しよう! 食事編

食事の改善は運動を生活に取り組むことに並んで大事なことです。 食事の栄養バランスやカロリーを考慮して毎日のメニューを考えますが、ここではそれ以外に知っておきたい食生活のポイントを3つご紹介します。

ポイント1:朝・昼・晩、きちんと3食をたべましょう!

毎日の食事で適正カロリーであっても、まとめ食べてしまうと血糖値の急激な上昇や肥満のリスクが高まります。 リスクをコントロールするためにも、朝、昼、晩、きちんと3食、同じ時間に食べて、1日の摂取カロリーは3食均等に配分しましょう。

ポイント2:よく噛んで食べましょう!

食生活を改善するには、ゆっくり食べる、よく噛んで食べる、ということも大切なポイントです。よく噛んでゆっくり食べると少量でも満腹感が得られますし、血糖値の上昇もゆるやかになります。そうすると、膵臓からのインスリンの分泌を急ぐ必要がないため、膵臓への負担を軽減することができます。

ポイント3:食べる順番を気おつけましょう!

炭水化物などの糖質(米、パン)から食べはじめるよりも、糖質が少なく食物繊維の豊富な食品(海藻類、野菜など)から食べはじめた方が血糖値の上昇を抑えられることがわかっています。

① 始めに5分以上かけてよくかんで、出された野菜(きのこ類・海草類を含む)を食べきる

②次に魚・肉などのタンパク質のおかずを食べきる

③最後にご飯を食べる(パン・めん類・いも類を含む)

.まとめ

 「糖尿病」になった場合のリスクは理解していただけましたか?何度も繰り返しますが、「糖尿病」は気づいたときに手遅れになることが多く、健康診断を定期的に受けていれば早期発見もできます。まずは年に1回、健康診断を受けてみてください。また、できない場合は生活習慣をまずは改善してみましょう!必ず、あなたの不安を取り除くはずです。