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  • 2017/12/20

糖尿病の症状は尿でわかる?おしっこからチェックする糖尿病

生活習慣病

「おしっこをしたら泡が出ていたり、甘いにおいがすると糖尿病かもしれない」このようことを聞いたことが有る人は少なくないでしょう。実際に糖尿病患者はおしっこの中に糖が含まれているのでこのような特徴が出る場合もあります。

しかし、糖尿病のおしっこの症状はそれだけではありません。同じような症状でも、ほかの病気の場合もあります。この記事では糖尿病と尿の関係についてご紹介します。

1.糖尿病患者の尿の特徴

先ほども述べたように、泡が出る、甘い匂いがするという特徴のほかにも特徴があるのでそれらを紹介します。

1-1.尿が泡立つ

正常なおしっこの場合でも、出る勢いが強くトイレにたまる水やおしっこに空気が多く含まれ、泡立つことがあります。この場合は時間がたつと泡は消えてなくなり、健康上も問題はありません。

しかし、時間が経ってもなかなか消えない泡の場合は、おしっこにたんぱく質が出ている可能性があります。一時的には激しい運動や、過労、発熱時などに腎臓のろ過機能が低下し、たんぱく質がろ過されて尿中に排出されることがありますが、慢性的に腎臓機能が低下して起こる場合もあります。

また、糖尿病性腎症になると、アルブミンというたんぱく質の一種がおしっこに出てきます。これは目で見てもわかりませんが、重要な初期症状のひとつです。さらに症状が進行すると、先ほど紹介したたんぱく尿が出るようになりため注意が必要となります。

1-2.甘いにおいがする

糖尿病、それもかなり症状が進んだ人にみられます。糖尿病のおしっこは、代謝機能のトラブルから甘いにおいを放ちます。

糖尿病が進んで糖がうまく代謝されなくなると、糖の代わりに脂肪がエネルギー源として使われるようになります。この結果、体内で生成されるのが、ケトン体という物質です。このケトン体が血液とともに全身を巡るため、汗やおしっこ、吐く息、体臭が甘酸っぱいにおいを発します、これは「ケトン臭」とよばれています。

このケトン臭は、糖質制限ダイエットをしていると発生することがあります。このため、ケトン臭は「ダイエット臭」などと呼ばれることもあるのでダイエットをしている方は勘違いをしないようにしましょう。

ケトン臭はどんなにおい?

甘いにおいの原因はケトンが原因ではありますが、甘酸っぱいにおいというだけではわかりづらいかもしれません。その感じ方は様々なものがあるようです。たとえば

  • 甘酸っぱいにおい

  • 嫌な感じのする甘酸っぱさ

  • 果物が腐ったようなにおい

  • 鼻につくにおい

  • マニキュアの除光液のようなにおい

  • 木工用ボンドのようなにおい

  • シンナーくさい

このように人によって感じ方に違いがあります。ケトンは有機化合物物群の総称でそのケトンの中で身近に使われているものが「アセトン」と呼ばれている有機化合物です。このアセトンはマニキュアの除光液の主成分であることが多いのでマニキュアの除光液のにおいというのが一番近い表現になるはずです。

ケトン臭がどんなにおいかわからないと判断に困ったときは、除光液と比べてみればわかりやすくなるかもしれません。

1-2-1.においが強い食べ物や飲み物の匂いがすることも

においの強いコーヒーなどの飲み物やにんにくなどの食べ物を食べるとその匂いが尿に出ることがあります。このような経験がある人も多いでしょう。またお酒を飲んだ後など、一時的にこのようなにおいがすることもあります。

甘い匂いがすることがあるからといって、糖尿病を疑う前に飲み物や食べ物を振り返って見るようにしましょう。

1-3.多尿・頻尿

おしっこの量が多くなり、昼夜を問わずトイレに行く回数が増えることがあります。これは血糖値が高くなると、腎臓が血液中のブドウ糖を水分とともに尿として排泄しようと働くためです。

そのほかにも糖尿病患者の場合はのどが乾き、飲み物をよく飲むことが有るため、それも頻尿を促していることにつながります。これは血糖値が高くなり、腎臓からブドウ糖と水分がおしっことして排泄されると、体内の水分が足りなくなり、のどの渇きを強く感じるようになります。のどの渇きというよりも口の中に粘りを感じるという方もいます。

のどが渇くために水分をたくさんとり、その結果、さらにトイレの回数が増えるという状態になります。さらに大量に水分を摂取した以外におしっこの量が異常に多くなると、尿の色が薄まって無色に近くなるという特徴もあります。

1-3-1.利尿作用がある飲み物を飲むと頻尿になる

コーヒーや緑茶には利尿作用があります。そのため、多尿や頻尿と同じ状態になってしまいますので。頻尿の症状があるからといって、糖尿病を疑う前に日常的に飲んでいる飲み物を振り返ってみましょう。

糖尿病患者のおしっこは甘いのか?

糖尿というくらいなのでおしっこの中には糖が含まれています。この糖はブドウ糖のことで、ブドウ糖は甘みを感じます。昔のお医者さんは糖尿病患者のおしっこをなめて糖尿を診断したとの逸話が残っているのですが実際に味を見て判断することはかなり難しいようです。下記の表を見ると 50mg/dl 以上おしっこに糖が含まれていると糖尿の気があると判断されます。

測定値(mg/dL

判定

50未満

尿糖は問題なし

50~100未満

尿糖が出ている

100以上

尿糖が多く出ている

参照:タニタ 尿糖計数値参照

50mg/dlとなると、水1リットルに対して、0.5gの割合です100mg/dlでも1g程度味覚が鋭い人でなければ甘いかどうかわからないレベルのようです。ただ、重度の糖尿病になってくると尿糖の割合も増えてくるのでその場合、わかることもあるようです。

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2.おしっこが気になったら尿糖を図って見ましょう

尿糖とはおしっこに排出されるブドウ糖で、血糖値が正常の方では尿糖が出ることはありません。しかし血糖値が160180mg/dlをこえると、尿糖が排泄されるようになります。つまり、尿糖検査が陽性であれば、血糖値が高いと考えられます。

「尿糖」は尿に含まれる糖のことですが、尿糖値は血糖値とは単位は同じでも同じ値を示しません。尿は腎臓で濾過された血液の老廃物として作られますが、血液中に含まれる糖は身体にとって重要なエネルギーであるため、通常は99%が血液に戻され(再吸収)、尿中に糖が排泄されることはほとんどありません。

しかし、血糖値が一定以上に高くなると血液に戻せなくなり、尿中に排泄されます。なお、健康な人の場合、ほとんど尿糖は検出されないのですが、目安としては50mg/dl未満は問題ないレベルとされています。

2-1.尿糖検査は簡単に行える

検査というと病院に通ったりなど敷居が高いイメージになるかもしれませんが、尿糖検査は簡単に行えます。下記のような検査薬が薬局に売っているので簡単に購入でき、価格もそんなに高くないので自分でもチェック可能です。

新ウリエースBT

TERUMO 新ウリエースBT

2-2.尿糖だけを頼りにすると危険なことも

尿糖は糖尿病の方の血糖コントロールの状態を知る目安になるのですが、体質や体調による影響を受けやすいので、判定には注意が必要です。

空腹時の血糖値が126mg/dl以上の場合は糖尿病と診断されますが。血糖値が126mg/dl以上でも最初に説明したように160mg/dl前後に達していなければ尿糖は検出されないため、尿糖検査だけでは糖尿病を見逃してしまう可能性もあり、尿糖だけを頼りに判断しないようにしましょう。

また、腎臓の機能は年齢とともに低下することが多く、高齢者では糖尿病で血糖値が160mg/dlよりさらに高くなっても、尿糖が検出されないこともあります。なお、血糖値が正常レベルにあるのに尿糖が排泄される「じん性糖尿」という状態もあり、これは糖尿病ではありません。

2-3.尿糖を測るときは測るタイミングに注意する

血糖値は採血した時点の血液中のブドウ糖の濃度を表した数値で、採血時間、食事の内容、運動の影響などによって、常に変化しています。この変化の中で、血糖値が160mg/dl(腎閾値)を超えると尿に糖が出ますので、尿糖は排尿から次の排尿までの間に起こった高血糖を反映します。  

参照:糖尿病ネットワーク 尿糖とは?

つまり、食後の血糖値が高い状態での尿糖を測らないといけないので、ただ単純に尿糖を測っただけでは正確にわからないので注意しましょう。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか?おしっこに泡が出たり、甘いにおいがするからといって糖尿病になっているといえない場合もあります。もしあなたが紹介したような状態に心あたりがある場合は、これらはひとつの目安にしかならないので、病院に行ってしっかりと検査することをお勧めします。