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  • 2017/11/14

あなたは知ってる?女性の中性脂肪との関係

メタボ

健康診断で中性脂肪の数値が気になる。このような経験はないでしょうか?実は中性脂肪は女性ならではの上昇する理由と、低い理由が存在します。中性脂肪を改善したいと考えている人にとってはなぜ中性脂肪の数値がおかしいのだろうかと原因を知ることが改善の近道です。

この記事では、女性ならではの中性脂肪との関係をご紹介していきます。

1.女性は中性脂肪が低めの傾向

女性の中性脂肪の年齢別の平均や総合的な平均の中性脂肪は下記の表のような傾向となっています。表を見ると若いときは中性脂肪の数値は低く、年をとるとともに数値が上がっていっていることが読み取れます。若い年代では低めです、後ほど説明しますがこれにはいくつかの理由があります。

また、年代が高くなると中性脂肪は上がってきます。これは男性でも同じ傾向で加齢による中性脂肪の上昇は男女関係なくおこります。しかし女性ならではの中性脂肪が上昇する原因があるのです。

  女性 男性
総 数 人数 2026 1473
平均値 125.8 155.5
20~29歳 人数 86 52
平均値 87 145.6
30~39歳 人数 217 108
平均値 102.1 132.3
40~49歳 人数 278 161
平均値 110.6 183.9
50~59歳 人数 341 219
平均値 133.3 180.3
60~69歳 人数 507 420
平均値 138.7 162.9
70歳以上 人数 597 513
平均値 131.7 135.9

参照:厚生労働省 平成26年国民健康・栄養調査

2.女性特有の中性脂肪が低くなる要因

女性は全体的に中性脂肪が低い傾向にあり、それにはいくつかの理由があると述べました。その中の多くは女性特有の理由があります。

2-1.極端なダイエットなどによる栄養障害

中性脂肪の役割は体を動かすための栄養になります。この中性脂肪は通常食事から取り入れるのですが、ダイエットなどで極端な食事制限を行うと栄養障害が起こり、体内の栄養が少ない状態、つまり中性脂肪の数値が少ない状態になってしまいます。

若い女性はダイエットで食事制限をする傾向があるため、このように中性脂肪の値が若い年代では低くなる傾向があるのです。

2-2.女性に多い甲状腺の病気

急激に中性脂肪の値が減ってしまった場合などには甲状腺の病気などが疑われる場合があります。甲状腺の病気は中性脂肪の値を大きくしてしまう事もあるのですが、逆に中性脂肪の値を下げてしまう事もあります。

特にこの甲状腺の病気は2030代の女性に多いとされ、10~20人に一人と言われています。

2-3.女性ホルモンによる影響

厚生労働省の2010年国民健康・栄養調査結果の概要によると、中性脂肪が基準値内に収まっていない脂質異常症に関して40歳台の男女では、40歳代の男性が13.7%、女性では1.9%となっており、男女では10倍以上の違いが出ています。これは女性ホルモンが影響しています。

女性の体の中で分泌されている女性ホルモンはいくつかありますが、その中でも卵巣から分泌されているエストロゲンが肝臓でのLDLコレステロールの代謝量を増やす働きがあり、このことが結果的に中性脂肪の値を抑えてくれています。

このため女性ホルモンが中性脂肪の上昇を抑えてくれているので、更年期にで閉経が起こる40代頃より、中性脂肪が上がってくる傾向にあります。

3.女性特有の中性脂肪が高くなる要因

女性は中性脂肪が低い傾向ではありますが、女性特有の中性脂肪が高くなる要因もありますので、それらを紹介します。

3-1.妊娠による中性脂肪の上昇

実は妊娠中の体は、母体分の栄養を蓄えるために、中性脂肪が合成されやすくなるので、中性脂肪が上昇する要因になります。

しかし、妊娠で増えた中性脂肪は、出産後の赤ちゃんへ与える母乳の材料となるので、授乳中は増えた分の中性脂肪や体重は戻りやすくなります。

3-2.運動をあまりしない

2015年度のスポーツ庁の調査によると、女性は運動不足の傾向にあるとの結果を公表しました。このように運動を普段からせず、ダイエットなども特に気にせずに生活してしまうことで、中性脂肪が消費されないことで体内で余ってしまい結果、中性脂肪の数値が上昇してしまうのです。

参考:保健指導リソースガイド 高齢者の体力が向上 女性は運動不足の傾向 【体力・運動能力調査】

3-3.お菓子・パンなど甘いものが好きな傾向がある

女性はお菓子やパンなどの炭水化物が好きな傾向にあります。中性脂肪の主な原料は糖質です。この糖質は、お米や麦などの炭水化物や砂糖に多く含まれています。お菓子の材料の多くは炭水化物の小麦粉と、砂糖になりますこれはパンも同様です。このようにお菓子やパンは中性脂肪になる原料をたっぷり含んでいるため、これらの食べ過ぎによる中性脂肪の上昇があることが考えられます。

3-4.閉経による女性ホルモンの減少

2-3で説明したとおり、女性ホルモンは中性脂肪の上昇を抑制してくれるのですが、閉経による女性ホルモンの減少により、中性脂肪の上昇の抑制効果が弱くなることで、数値が上昇してしまいます。

3-5.家事での消費カロリーの低下

更年期には子どもが独立して家族の人数が減るので、子どもの世話、洗濯、食事の用意などの家事労働での消費エネルギーが低下するため中性脂肪が消費されず、数値が上昇してしまいます。

3-6.体型維持への関心の低下

年をとってくると若いころに比べて美容や体形への関心が薄くなる傾向があります。このことが食べすぎを助長するので、中性脂肪が増える原因になります。

3-7.便秘による影響

女性は男性よりも便秘になりやすいですが、この便秘も中性脂肪が上昇する原因になります。お腹に不要なものが溜まってしまう事によって、無駄な中性脂肪が排出されず、身体にたまってしまうため、中性脂肪の上昇してしまいます。

4.中性脂肪の悩みを解消するには

中性脂肪が高くあっても、逆に低くあってもどちらも体にはよくありません。それぞれの状態で症状は違いますが中性脂肪が高いと

  • 高血圧
  • 動脈硬化

といった命にかかわる病気のリスクが高くなります。

逆に中性脂肪が低いと

  • 動機、息切れ、疲労感
  • めまい、ふらつき
  • ダルい、ボーっとする
  • 偏頭痛

といった症状が出てきます。このように体にさまざまな影響が出てくるので中性脂肪がどのような状態であれ、基準値以内に収めることが大切になります。

4-1.低い中性脂肪を上げるには

ダイエット以外で中性脂肪が低い悩みを解決するには、食事を改善する必要があります。下記のリンクに中性脂肪をあげるためのチェックしてみましょう。

低い中性脂肪を上げるには?行うべき3つ改善ポイント

4-1-1.過度な食事制限をしないようにする

ダイエットによる極端な食事制限を行っている場合、このようなダイエットをまずはやめましょう。中性脂肪が低い状態のの場合、脂溶性ビタミン(ADEK)の欠乏が起こってしまいます。この脂溶性ビタミンが不足すると体にさまざまな影響が出てきてしまいます。

その影響の中には、肌が乾燥しやすくなる、老化を促進しやすくなるというものがあります。せっかく綺麗になるためにダイエットしているのにこんなことになってしまったら本末転倒です。ダイエットをする場合は、栄養面を考えて運動を中心としたものにするようにしましょう。

4-2.高い中性脂肪を下げるには

高くなった中性脂肪を下げるには

  1. 中性脂肪を増やしてしまう食事を改善する
  2. たまった中性脂肪を運動して消費する

この2つの要素が不可欠になります。これらは下記のリンクに詳しく記載しているので、確認してみてください。 

健康診断で中性脂肪の数値が高い!中性脂肪を下げる9つの方法!

これで決まり!中性脂肪を下げる食材を使った簡単レシピ

4-2-1.大豆イソフラボンを摂取する

このほかにも、更年期で女性ホルモンが減少してしまっている女性にお勧めしたいのが、減少した女性ホルモンを大豆製品をとることで補うことです。

大豆に含まれている「大豆イソフラボン」は、女性ホルモンである「エストロゲン」と似た作用を持つことが報告されています。そのため、大豆イソフラボンを積極的にとることで中性脂肪の上昇を抑制してくれる効果が期待できるのです。

さらに、この方法は女性ホルモンの減少で起こる更年期障害を軽減してくれることも期待できるのでまさに、一石二鳥の方法です。高い中性脂肪にお悩みの場合は試してみてはいかがでしょうか。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。女性の中性脂肪は年代によってその悩みが変わってきます。中性脂肪の数値に悩んでいる場合は自分がどのような状態であるのか当てはめてみてください。そうすればおのずと改善方法が見つかるはずです。

中性脂肪がどのような状態であれ、基準値以内に収めることが健康には一番よい状態です。中性脂肪が基準値以内に収まるように数値を改善するようにしましょう。