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  • 2017/10/3

トリグリセライドが高いと、命の危機が!解決のための3つのポイント

中性脂肪

診断で、トリグリセライド(中性脂肪)の数値が高いので要注意です。このようなことを言われたことはありませんか?

トリグリセライドの数値を改善しないままにしておくと、取り返しのつかないような状態になってしまう可能性があります。この記事では数値が高いままのリスクとその改善方法について紹介していきます。

1.トリグリセライドとは

トリグリセライド(Triglyceride)とはトリグリセリドとも呼び、こちらはそれぞれイギリス英語での読みと、アメリカ英語での読み方の違いだけで基本的に同一のものとして扱われています。日本語では中性脂肪と呼ばれているもので普段はこちらの中性脂肪という名前で呼ばれることがほとんどです。健康診断ではTGと略された形で表記されていることがあります。

食事から取得された栄養は、小腸から吸収されて血液中に入り、体内の生命維持活動に利用されますが、使い切れなかった余ったエネルギーはトリグリセライド(中性脂肪)として蓄えられます。これが、贅肉や皮下脂肪とよばれるものになります。

つまりトリグリセライドは生きていくために必要な体のエネルギー源です、そのためトリグリセライド自体は悪者ではないので適度な数値は必要になります。

トリグリセライドの適正な数値は30149mg/dlです、血中のトリグリセライドの値がこの正常値より高すぎると「脂質異常症」という状態になります。脂質異常症でもその数値ごとに段階が分けられております。その段階は下記のように分けられています。

  • 正常値:30149mg/
  • 軽度高中性脂肪血症:150300mg/㎗未満
  • 中等度高中性脂肪血症:300750mg/㎗未満
  • 高度高中性脂肪血症:750mg/㎗以上

では、この脂質異常症のそれぞれの段階ではどのような状態なのでしょうか?

1-1.軽度高中性脂肪血症:150300mg/㎗未満

トリグリセライドが若干高めの値です。食生活を振り返り、改善を図る必要があります。また、運動不足も中性脂肪を高める原因となりますので、できるだけ身体を動かすよう心がけることが大切です。

改善には食事面では油物やコレステロールの多いものを控え、アルコール類は避けるようにする。そして、毎日30分、3km程度のウォーキングなど軽い運動を心がけるとかなり改善が期待できます。

1-2.中等度高中性脂肪血症:300750mg/㎗未満

トリグリセライドの値に危険信号が出ている状態です。食生活の乱れや運動不足の他にも原因があるおそれがあるため、早めの対策が必要になります。食事療法と運動療法を確実に行い、その他のリスクが認められるのであれば、薬による治療を行なわなければなりません。

1-3.高度高中性脂肪血症:750mg/㎗以上

トリグリセライドの値が危険領域に達しています。このまま放置しておくと、動脈硬化や心疾患、脳梗塞などを発症する可能性が高まります。薬物治療で早急に値を下げる必要があります。このためこの段階が該当する場合は早期に病院を受診するようにしましょう。

2.トリグリセライドが高いと病気のリスクが高くなる

結論から述べると、血中のトリグリセライドが多いと動脈硬化が起こり、心臓や脳への影響つまり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。

2-1.動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞

トリグリセライドが高くなると、血液中の善玉コレステロール(HDLコレステロール)が減少し、逆に悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が増加してしまうのですが、トリグリセライドや悪玉コレステロールは、血管にへばり付いて、血液の流れを阻害して動脈硬化を進行させてしまうのです。

善玉コレステロールは、血液中の悪玉コレステロールを肝臓に運び出して分解させる役割をもっているので、善玉コレステロールが減ってしまうと、悪玉コレステロールがたくさん残って溜まってしまいます。

悪玉コレステロールが溜まっていった結果、動脈硬化が起こり、その結果、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞といった血管のつまりが原因の病気になる可能性が高くなります。

2-2.脂肪肝

トリグリセライドは肝臓で合成されますが、トリグリセライドが多くなると肝臓に脂肪がたまり脂肪肝と言われる状態になります。この状態になると肝臓の機能が低下し、肝硬変や肝臓がんに移行する可能性が高くなります。

「肝臓の病気」というとアルコールが原因のように思われますが、このようにトリグリセライドが原因になる場合もあります。

このように、数値が高い状態は命に係わる病気になってしまうリスクが高くなるため、下げるために行動を起こさないといけません。

3.トリグリセライドを下げる、3つの生活改善

これから紹介する方法や、食事などを見直してトリグリセライドを下げましょう。

3-1.食事の改善

トリグリセライドを上げる食習慣を改善しましょう。また、食材の中にはトリグリセライドを減らしてくれるものもいくつかあるのでそれらを摂取してトリグリセライドを下げる手助けにしましょう。

DHA

 

トリグリセライドを減らしてくれるもので代表的なのがDHAです。DHAは主に魚の脂肪に多く含まれる必須脂肪酸で、正式名称をドコサ・ヘキサエノイック・アシッド(ドコサヘキサエン酸)と言います。

DHAには肝臓でトリグリセライドがつくられるのを阻害したり、肝臓でつくられたトリグリセライドが血液中に分泌されるのを抑制する作用があり、トリグリセライドの数値を下げる効果が期待できます。DHAを魚からとることは大変ですが、薬局などでサプリメントとして売っているのでサプリメントでとることがおすすめです。

・りんご

りんごに含まれている「りんごポリフェノール」を摂取したところ、血中のトリグリセライドの上昇抑制に効果があることが確認されたそうです。このりんごポリフェノールは皮の部分に多く含まれているので皮ごと食べるようにしましょう。

・生姜

薬味としてよく食べられているデータですが「生姜粉末を毎日3g摂取し続けた結果、トリグリセライドとLDLコレステロール値が低下し、HDLコレステロールが増加した。」というデータがあります。生姜粉末が3g程度で効果があるので、普段から少しずつとることで効果が期待できるので試してみてはいかがでしょうか。

3-1-2.暴飲暴食はやめよう

トリグリセライドの増大は栄養過多が原因のため食事によって増加します。過度な栄養の摂取やトリグリセライドを上げてしまう食べ物中心の生活をしていると数値があがってしまいます。

また、数値を上げやすい食べ物を紹介するのでこれら今食べている量よりも少なくするように意識しましょう。

トリグリセライドを上げる食べ物

  • 砂糖、果物
  • 脂質
  • 炭水化物

砂糖や果物はそのままですが、脂質は肉や揚げ物で摂取するものになります。肉を食べる場合は脂身が少ないものを選ぶなどの工夫をするようにしましょう。炭水化物はご飯やパンなどの主食となるものです。トリグリセライドを減らすためといってこれらを完全に断つことは難しいでしょう。最初はいつもより少なめにするということを意識してみましょう。

3-2.運動不足を改善

トリグリセライドが高い状態とは食事によって摂取したエネルギーが余っている状態です。そのため運動をすることによって、体内に摂取されたエネルギーが上手く消費され、数値の改善が期待できます。さらに運動をすることでストレスの発散につながるので、ストレスによる大食いが減ることも期待できます。

3-2-1.体を鍛えることで、基礎代謝量がアップ

さらに私たちの体には、基礎代謝能力が備わっているため、仮に運動をしなくても、基礎代謝によってある程度はエネルギーが燃焼されるのですが、それでも燃焼される量は、食べ過ぎや飲み過ぎを解消するほどには多くありません。

そのため、運動を日常生活に取り入れ体を鍛えることで、基礎代謝能力をあげることができて運動をしていない状態でもエネルギーの燃焼があるためさらにこうかがあがるのです。逆に全く運動をしない生活が慢性的に続いてしまうと、筋肉がどんどんと少なくなって基礎代謝も下がってしまいます。

そのためにも、運動不足を実感している場合には改善してみましょう。

3-2-2.有酸素運動をして、数値を下げよう

運動には無酸素運動と有酸素運動があるというのは多くの方がご存知かと思います、ではなぜ数値を改善するために有酸素運動がおすすめなのかいうと無酸素運動が筋肉内の糖質をエネルギー源として消費するのに対して、有酸素運動が体内の脂肪をエネルギー源として消費する、という特徴があるためです。

このため有酸素運動を行うことで、体内のトリグリセライドを消費してくれます。

3-2-3.オススメはウォーキング

有酸素運動は様々なものがありますが、おすすめなのはウォーキングです。なぜウォーキングがよいかというと運動不足で筋肉が衰えている状態でのランニングなどの激しい運動は体がついていかず、結果そのままやめてしまう可能性があります。そのほかにも、歩くだけなので日常の生活でも取り入れやすいという点もおすすめの理由になります。1駅手前で下車して歩く、コンビニなど、自宅から近場に出かける際には歩くなどして、生活の中に取り入れやすい運動です。

ウォーキングの注意点はウォーキングはただ歩くだけでは効果は薄くなります。正しいフォームそして早歩きで歩くようにしましょう。通勤中などは腕の振りまでは難しいかと思いますが、それ以外の足の動きなどは意識するようにしましょう。

有酸素運動の特徴として、運動開始後、およそ20分を経過しないと、脂肪が消費されない点が挙げられます。そのためできれば一日30分、最低でも20分程度の有酸素運動が必要となりますが、運動不足の体を鍛える意味でも短時間の場合でも歩くことは有効です。

3-3.習慣を改善

飲食物の中には体内にあるトリグリセライドの増加を促進させるものもあるため、それらの摂取も控える必要があります。一番問題視されているのが、アルコールの過剰摂取です。アルコールは肝臓の機能を低下させるため、脂肪肝の原因にもなります。数値が気になる方は、飲み過ぎないようにしましょう。

そのほかにも、喫煙が数値の増加にかかわっていています。喫煙をするとアディポネクチン(肥満を抑制する物質)の分泌低下し脂肪分解酵素の分泌が低下します。これらの物質は、本来であれば体内で分泌される成分です。しかし、タバコはこれらの分泌を阻害するため、トリグリセライドが溜まりやすくなりなってしまうのです。喫煙していて数値が気になる場合は禁煙することをオススメします。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?トリグリセライドが高い状態だと命に係わる病気になってしまうリスクが高くなってしまいます。そのまま放置していると取り返しのつかないような状態になってしまう可能性もあるため、そうなる前に対策を行い、トリグリセライドの数値を改善するようにしましょう。