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  • 2017/10/31

中性脂肪は高いでもコレステロールは低いってどんな状態?

メタボ

「健康診断で中性脂肪が高いけれど、コレステロールの数値は低かった」このような診断結果出ていませんか?実はこの結果はまだコレステロールが上がる前段階の可能性が高いです。基本的に中性脂肪が高いと連動してコレステロールが高くなるもの、コレステロールが高くなってコレステロール対策も必要となる前に中性脂肪を改善しましょう。

1.中性脂肪が高いとコレステロールも上がる

中性脂肪の増加と善玉・悪玉コレステロールの減少・増加には相関関係があり、今は中性脂肪だけが高い状態でも後にコレステロールの値が高くなる可能性があります。

通常なら中性脂肪の数値が高いとそれと連動して、コレステロールの数値が高くなります。これは、血液中の中性脂肪が増えると、HDL(善玉)コレステロールが減少し、LDL(悪玉)コレステロールが増加するためです。

このように中性脂肪が高くなるとコレステロールの数値もあがってくるのです。

2.中性脂肪が高い原因

中性脂肪の適正な数値は30149mg/dlです、血中の中性脂肪の値がこの正常値より高すぎると段階が下記のように分けられています。

  • 正常値:30149mg/
  • 軽度高中性脂肪血症:150300mg/㎗未満
  • 中等度高中性脂肪血症:300750mg/㎗未満
  • 高度高中性脂肪血症:750mg/㎗以上

この軽度高中性脂肪血症異常の数値の場合、中性脂肪が高い状態となります。

1-1.高トリグリセリド血症で数値が上がる

血中の脂質が基準値以内の数値に収まっていない症状を、脂質異常症と呼びます。脂質異常症はその症状によって下記のように分けられています。

  1. LDLコレステロール血症(悪玉コレステロール値が高い状態)
  2. HDLコレステロール血症(善玉コレステロール値が少ない状態)
  3. 高トリグリセリド(トリグリセライド)血症(中性脂肪値が高い状態)

中性脂肪が高い状態となる高トリグリセリド血症が起る原因として、日頃の食生活や運動不足といった現代人の生活習慣が関係しているとされています。肉中心の脂っこい食事、味付けの濃い食べ物の摂取、運動不足と言った生活習慣が主な原因です。

またアルコール量が多い生活を続けていると中性脂肪を分解する役割を持っているリポ蛋白リパーゼと呼ばれる酵素が上手く働かなくなってくるため高トリグリセリド血症が起こる可能性があります。

1-2.検査前の食事が原因で数値が上がる

中性脂肪だけ高い場合には、健康診断前日の食事時間や飲酒をしていなかったかどうかを確認しましょう。

これは、食事で吸収された脂肪は血液内で中性脂肪として、筋肉などの組織へと運搬されるためです。そのため健康診断を行う際には最後の食事から12時間はあけなければなりません。

また、食事をしていなくても、ジュースや缶コーヒーにも、糖質や脂質が含まれているので食事以外にも検査前にこれらをとると中性脂肪があがります。

前日の食べ物にも注意

検査前日の揚げ物は中性脂肪が高くなる原因になります。そのため検査の前日に食事の21時ごろまでは食事はしてもいいですが、揚げ物は控えるようにしましょう。

検査前日の飲酒は禁物

採血までにきっかり12時間あけたとしても、飲酒していた場合は、本来より高めに出てしまうこともあります。

検査前にこのような中性脂肪をあげてしまう食事を行った場合は、中性脂肪以外の脂質の項目、HDLコレステロール、LDLコレステロールなどは前日の食事の影響は受けないため、中性脂肪だけが高くなる原因となります。

  • 検査前にもかかわらず食事をした
  • 検査前に水ではなくジュースなどを飲んだ
  • 前日にお酒を飲んだ
  • 前日に揚げ物などの脂質が高めの食事をした

もしこれらに、心当たりがある場合は再度検査を行うと数値がまったく違う結果になる可能性があります。

3.コレステロールが低い原因

コレステロールは身体によくない成分だと思われがちですが、身体にはなくてはならないものです。コレステロールには、善玉(HDLコレステロール)と悪玉(LDLコレステロール)の2種類あります。

コレステロール値はHDL、LDLそれぞれ数値が示されますが、この二つを総合して数値を出す、総コレステロール値というものがあります。

そしてそれぞれのコレステロール値の基準値は、

  • 総コレステロール:120~219
  • LDLコレステロール値:70~139
  • HDLコレステロール値:40以上

この基準値以下の場合、コレステロールが低い状態になります。

3-1.肝臓が病気になっている可能性

体内にあるコレステロールは実は食べ物から摂取しているものは25%ほどで残りの75%は肝臓で作られています。

そのため、コレステロールが低い原因は肝臓の処理能力が落ちている肝臓の病気が考えられます。たとえば脂肪肝や肝硬変、肝炎などが考えられます。

3-2.甲状腺機能亢進症が原因の可能性

甲状腺は血流にホルモンを分泌することで、代謝を正常に保つ機能を持っています。

甲状腺機能亢進症は、この甲状腺からホルモンが分泌されすぎることによって、全身の代謝が高くなってしまう病気です。

この病気はイライラするなどの情緒不安定になったり、全身に震えが来ることがあります。また、代謝が上がるため暑がりになり、体重が異常に減少したりすることがあります。

この甲状腺機能亢進症のため、体内のコレステロールがエネルギーになってしまい、不足してしまっている可能性もあります。

3.どのようなリスクがある?

中性脂肪が高いと様々な病気になるリスクがありますが、さらにコレステロールが低いことでもリスクがあります。

3-1.中性脂肪が高いと起こる病気

中性脂肪が多い状態が続いていると、様々な病気が起こる可能性が高まります。

3-1-1動脈硬化、 心筋梗塞、脳梗塞

血液中の善玉コレステロール(HDLコレステロール)が減少し、逆に悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が増加してしまうということを先に説明しましたが、トリグリセライドや悪玉コレステロールは、血管にへばり付いて、血液の流れを阻害して動脈硬化を進行させてしまいます。

悪玉コレステロールが溜まっていった結果、動脈硬化が起こり、その結果、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞といった血管のつまりが原因の病気になる可能性が高くなります。

3-1-2.脂肪肝

中性脂肪は肝臓で合成されますが、中性脂肪が多くなると肝臓に脂肪がたまり脂肪肝と言われる状態になります。この状態になると肝臓の機能が低下し、肝硬変や肝臓がんに移行する可能性が高くなります。

「肝臓の病気」というとアルコールが原因のように思われますが、このように中性脂肪が原因になる場合もあります。

3-1-3.急性膵炎

中性脂肪が1500mg/dlを超えてしまうと、急性膵炎のリスクが高くなります。

血液中の中性脂肪が極端に高くなると、膵臓から膵液が大量に分泌されます。膵液には消化酵素が含まれていますので、酵素が膵臓そのものを消化してしまい、炎症を起こします。

慢性膵炎と急性膵炎がありますが、中性脂肪によるものは急性膵炎になることが多く、飲酒や食事をした数時間後に発症することが多い病気です。

このように、数値が高い状態は命に係わる病気になってしまうリスクが高くなるため、下げるために行動を起こさないといけません。

3-2.コレステロールが低いと起こる病気

コレステロールが低い状態が続くと以下のような症状が出てくることがあります。

3-2-1.老化の促進

コレステロールが不足すると、体内では、足りないコレステロールを補おうと、コレステロールを作るのですが、その過程で活性酸素もが発生します。

活性酸素は体内の細胞を攻撃して、シミを増やしたり、がんのもととなったり、動脈硬化を起こす可能性があります。

3-2-2.免疫力の低下

コレステロールは皮膚、内臓など体を構成している細胞の細胞膜の構成成分の一つです。
 
そのためコレステロールが不足すると細胞膜を脆弱にし、ウイルスなどが進入しやすくなってしまいます。
 
そのため、免疫力低下がおこり、感染症やがんの発症率が高くなると言われています。

3-2-3.脂質の消化吸収力が低下する

肝臓で作られる胆汁は、脂質の消化吸収に重要な働きをしているのですが、コレステロールが胆汁の材料になっています。

そのためコレステロールが不足すると食べ物から得られる脂質の消化吸収が弱くなるため、されにコレステロールが不足するという状態に陥ってしまいます。

4.高い中性脂肪を改善するには

中性脂肪が高く、コレステロールが低い状態ならまだ数値が悪化する前の段階です。簡単な生活習慣の改善をすることで中性脂肪を下げることが出来ます。

4-1. 運動不足を解消する

中性脂肪が高い状態とは食事によって摂取したエネルギーが余っている状態です。そのため運動をすることによって、体内に摂取されたエネルギーが上手く消費され、中性脂肪の数値の改善が期待できます。

さらに私たちの体には、基礎代謝能力が備わっているため、仮に運動をしなくても、基礎代謝によってある程度はエネルギーが燃焼されるのですが、それでも燃焼される量は、食べ過ぎや飲み過ぎを解消するほどには多くありません。

基礎代謝を上げることで消費する中性脂肪を増やす

運動を日常生活に取り入れ体をきたえることで、基礎代謝能力をあげることができて運動をしていない状態でもエネルギーの燃焼があるためさらにこうかがあがるのです。逆に全く運動をしない生活が慢性的に続いてしまうと、筋肉がどんどんと少なくなって基礎代謝も下がってしまいます。

日常から出来る運動を行おう

中性脂肪だけが高い状態では、簡単な運動だけで改善が期待できます。例えば、通勤時に1駅分歩く、コンビニに行くときには車ではなく歩いていく。エレベーターを使わずに階段を使うなど、普段の生活から運動をすることを意識するとよいでしょう。

4-2.過食(食べ過ぎ)をやめる

中性脂肪は食事によって増加します。過度な栄養の摂取や中性脂肪を上げてしまう食べ物中心の生活をしていると中性脂肪があがってしまいます。

そのため、改善には腹八分目を意識するようにしましょう。たとえば今まで大盛りを頼んでいたものを普通に、間食をやめたりカロリーが低めのものに変えたりするだけでも改善は期待できるでしょう。

5.低いコレステロールを改善するには

コレステロールが低い場合は下記のような改善方法があります。

5-1.コレステロールが多い食品を摂る

体内でコレステロールが不足しているため、食物から摂る必要があります。コレステロールが高い食品は下記のようなものがあります。これらを中心に取るようにしましょう。

  • するめ
  • ホタルイカ
  • からすみ
  • イクラ
  • ししゃも卵
  • レバー

5-2.バランスのとれた食事を心がける

悪玉コレステロールは低いからいって、高カロリーな食事ばかりでは、逆に、悪玉コレステロールが高くなってしまいます。 

そうならないためにも、バランスの良い食事を取るようにしましょう。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。中性脂肪が高く、コレステロールが低い状態はまだ初期段階の可能性があります。しかし、コレステロールが低い状態は肝臓の病気もあるので、コレステロールが低すぎる場合にはまずは病院で受診するようにしましょう。