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  • 2018/11/19

血糖・血圧を安定させ脂肪も燃やす最強の組み合わせ「ショウガ紅茶」

しょうが紅茶
その他

ヨーロッパ文化にあこがれた日本人が、イギリスから初めて紅茶を輸入したのが明治20年。以来、コーヒーや緑茶と並んで、リラックスタイムに口にする1杯として、紅茶は私たちの生活になじんでいます。この紅茶の健康効果が昨今次々と明らかにされており、特にショウガと組み合わせるとパワー増強。検査数値の安定とともに、体調管理にも役立ってくれます。

1.「ショウガ紅茶」っていったい何?

熱々の紅茶に絞ったショウガ汁を入れれば、ショウガ紅茶のできあがり。紅茶の味わいを刺激のあるショウガの風味が際立たせて、香りも豊かにおいしくいただけます。体を温めるショウガの効能を生かすには、アイスよりもホットでゆっくり飲むのがおすすめです。

2.ショウガ紅茶の健康効果とは?

紅茶の健康成分の主役は、茶葉の発酵によって生まれる紅茶ポリフェノール。紅茶特有の赤褐色をかもし出す成分です。ショウガ紅茶を飲むとこの紅茶ポリフェノールとともに、ジンゲロールに代表されるショウガの辛み成分を摂り入れることができます。それぞれの効能には似通っている部分があり、協力して血管・血液のトラブル予防に働きます。

2-1.血糖値を安定させる

食事の後、血糖値が急激に上昇すると血管にダメージを与えたり、慢性的な高血糖の誘因にもなってしまいます。そこで頼りになるのが紅茶ポリフェノールで、糖の分解・吸収を促すアミラーゼなどの酵素の働きを抑制して、血糖値の急上昇を妨げます。

ショウガにも同様に、糖を分解する酵素の働きを抑える特徴があり、さらにジンゲロールなどショウガの抽出物を用いた実験では、インスリンの作用を高めるという報告もあります。インスリンは血糖値を下げるホルモンであり、その作用が向上すれば、糖の安定に直接的に役立つことになります。

2-2.血圧を安定させる

紅茶ポリフェノールは血管収縮による血圧の上昇を抑えるほか、血管を詰まらせる血栓(血液の固まり)が増えないようにする働きもあります。さらに、紅茶ポリフェノールとショウガのジンゲロールには、互いにすぐれた抗酸化力があることも特徴。抗酸化力とは、血管の細胞をサビつかせて、血圧上昇の誘因となる活性酸素を除去する作用のこと。

抗酸化力が高い食品成分を摂れば、血管の弾力と強度を保つために役立つのです。ショウガ紅茶はこうした相乗的な作用で血圧を安定させて、血管に加わる負担をやわらげると考えられます。

2-3.ダイエットをサポートする

脂質代謝酵素であるリパーゼの働きを阻害することも、紅茶ポリフェノールのうれしい効用です。食事で摂取した脂質の吸収を抑えてくれるわけです。実験によると、紅茶のリパーゼ阻害作用は緑茶やウーロン茶よりも高く、肥満予防のために食事どきに飲むお茶としてすすめられるのです。

同様に、ショウガのジンゲロールにも脂肪の蓄積を防ぐ作用があることが実験で確認されています。体内のエネルギー代謝を盛んにして、脂肪燃焼を促すことがその理由として考えられています。

2-4.肌の老化を抑える

抗酸化作用が高い紅茶ポリフェノールは、紫外線などによる肌細胞の酸化(サビつき)を抑えてくれます。シミの原因であるメラニン色素は、肌細胞の酸化がきっかけとなって生成されるもの。つまり、紅茶ポリフェノールはシミ対策としても有用な成分なのです。

もうひとつ、紅茶ポリフェノールの働きで注目されているのが、肌の糖化を抑えること。糖化とは肌のコラーゲン組織が血液中の余分な糖と結びついて、AGEという老化促進物質を作り出す現象です。AGEが増えると肌は弾力が失われてゴワゴワになり、黄ばんだくすみが目立つようになります。紅茶ポリフェノールは肌の弾力を支えるコラーゲン組織を糖化からガードして、柔らかく透明感のある肌を保持してくれます。

2-5.冷え・むくみを取る

女性に多い悩みである冷えやむくみを解決するためには、ショウガの効能が頼りになります。ショウガを摂取すると、辛み成分のジンゲロンなどが体の中心部である胃腸の血流を活性化。それにつれて、手足など末梢の血流も連鎖的に盛んになって、ポカポカと心地よい温かさが全身に広がっていくのです。

一方、顔や足に目立つむくみの正体とは、体内によどんでたまった余分な水分です。そこで、むくみ対策に絶好の食材なのが、体を温めて発汗を促すとともに、腎機能にも働きかけるショウガ。水分代謝を活性化して、いわば体の水はけをよくすることで、むくみをスッキリと解消してくれます。

3.ショウガ紅茶の作り方

ふだん飲む紅茶にショウガを加えるだけ、とごくシンプルにできるショウガ紅茶ですが、その効能をより引き出すためにはいくつかのポイントがあります。

3-1.紅茶ポリフェノールを引き出す紅茶のいれ方

紅茶の茶葉をポットに入れてお湯をそそぐと、お湯の中で茶葉がジャンピングをします。お湯の中の空気に触れたり、お湯の対流に乗ることで、茶葉が上下に浮き沈みをするのです。茶葉がジャンピングをすると、細かな一片までまんべんなくお湯に浸されるので、紅茶の味・香りとともに紅茶ポリフェノールが十分に抽出されます。紅茶をいれるときに茶葉をうまくジャンピングさせるポイントは、まず新鮮な茶葉を使うこと。開封後1カ月以内が目安です。

空気を多く含んだお湯でいれることも大事で、魔法瓶などで保温していたお湯はすすめられません。汲みたての水をやかんで沸かして、沸騰したらすぐに茶葉を入れたポットにそそぎます。次にポットにふたをして、そのまま3分間蒸らしましょう。ティーバッグで紅茶を入れるときは、まずお湯をポットにそそいで、次にティーバッグを入れること。お湯でティーバッグをたたくと、余分な繊維質が出て味わいを損ねるのです。ティーバッグを絞るようなこともしないで、自然にお湯の中でのジャンピングをさせましょう。

3-2.ショウガ紅茶の作り方

①ショウガひとかけ(親指の第1関節くらいまでの大きさ。20g程度)をざっと洗って、皮つきのままショウガの線維に沿ってすりおろす

②すりおろしたショウガを絞って汁を小皿に取る

③カップ1杯の熱い紅茶にショウガの絞り汁を入れる。ショウガの絞り汁の量は小さじ1~2杯が目安だが、好みで調節してよい。

④甘みを加えるときは黒砂糖やハチミツを使って、熱いうちにいただく

【ワンポイントアドバイス】

乾燥させたショウガスライスを紅茶に入れるのもOK。生のショウガを2~3mmの薄切りにして、ザルなどに重ならないように並べて、日当たりのよいところで天日干しします。晴天ならば半日で干しあがります。紅茶に1~2枚を入れて飲んだ後、残ったショウガはみそ汁やお吸い物に入れてもいいでしょう。もっと手軽に、チューブ入りのショウガを用いる方法もあります。ショウガの量は3cmくらいの長さが目安ですが、好みで調節をしましょう。

4.ショウガ紅茶の上手な飲み方

食事どき、おやつどきなどに気軽に飲みたいショウガ紅茶。飲むタイミングや一緒に摂ると相性のいい食品を知っておきましょう。

4-1.1日に飲む量とタイミング

先にご紹介したいれ方で紅茶ポリフェノールを十分抽出した紅茶であれば、1日に飲む量は1日1~3杯でよいとされます。ショウガ紅茶を3杯飲んだとすると、リンゴ8個分に当たるポリフェノール効果を取り入れられる、と報告されています。反対に紅茶を飲む量の上限としては、カフェインの摂取量から考えると1日5杯までといわれています。

ショウガ紅茶を飲むタイミングで、ぜひおすすめしたいのは朝です。血流を盛んにして体を温めるショウガの作用によって、体がスムーズに活動状態に整えられます。また、砂糖を入れない紅茶はパンだけでなく、ご飯、おにぎり、パスタなどにも意外と合うもの。昼食や夕食を無糖のショウガ紅茶とともにいただくと、余分な糖や脂質の吸収カットに働いてくれます。

4-2.ショウガ紅茶と相性のいい食品

ショウガ紅茶の友として、一緒に食べたい食品はリンゴが代表格。リンゴポリフェノールには、紅茶ポリフェノールと同様、食事に含まれる余分な脂肪の吸収を抑える作用があります。同じく抗酸化力も備わっていることから、肌や血管の老化防止をサポートしてくれます。ショウガ紅茶をシナモンスティックでかき混ぜたり、シナモンパウダーを適量振りかけていただくのもおすすめです。シナモンの香り成分は毛細血管の保護に働くほか、プロアントシアニジンという成分がインスリンの効き目を高めて、血糖値の安定を促すといわれています。

もちろん、調味料であるシナモンはショウガ紅茶の味わいのアクセントにもなり、渋みをやわらげることにも役立ちます。夜にショウガ紅茶を飲むのであれば、紅茶を蒸らす際に少量のお酒を加えるといいでしょう。風味の相性がいいのは、ウイスキー、ブランデー、焼酎などです。アルコールを加えると、茶葉から紅茶ポリフェノールが抽出されやすくなり、毛細血管を拡げて血流を促す作用も期待できます。もちろん、アルコールが苦手な人が無理にお酒を入れる必要はありません。

5.まとめ

日ごろ飲む紅茶にショウガを足せばすぐできあがる、パワー満点のヘルシードリンク・ショウガ紅茶。手間がかからず安価で作れるのも魅力です。検査数値をコントロールしたい中高年世代のほか、冷え・むくみにお悩みの若い女性にも、ぜひ毎日の飲用をおすすめします。

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