栄養成分が豊富で「飲む点滴」ともいわれている今大注目の甘酒。気になる糖質ですが、市販メーカーの甘酒は1本125mlあたり20g前後入っています。糖質が気になる方にとっては糖質が高いと思われると思います。1日1本までと決めて甘酒の豊富な栄養素をとるのがおすすめです。
目次
1.甘酒には「米麹の甘酒」と「酒粕の甘酒」がある!
甘酒の種類は実は2種類あって、「米麹」から作られる甘酒と「酒粕」から作られる甘酒があります。どちらも健康に良い成分がたくさん入っているのですが、効果効能が違うので目的に合わせて飲み分けると良いですね。
1-1 米麹甘酒とは
米麹の甘酒は、お米に麹で発酵させた米麹に、お米本来のでんぷんの甘さを含んだものを米麹甘酒といいます。甘酒とは言うものの、お米からできていますのでアルコールは含まれていません。
1-2 酒粕甘酒とは
酒粕の甘酒は、米麹をアルコールで発酵させてしぼって残った残り粕が原料です。もろみといわれる粕をお湯で溶かして砂糖を加えたものを酒粕甘酒といいます。こちらは、最初にアルコールで発酵させているのでアルコールが含まれています。また、甘みを加えるために砂糖が入っているのも特徴です。
2.甘酒の糖質量は約20g
市販メーカーによって違いはありますが、市販の甘酒の糖質量は20g前後のものが多いです。代表的な市販メーカーの甘酒の糖質量をご紹介します。ちなみにパッケージに糖質量が記載されていなかった場合は、炭水化物を糖質量として考えています。
2-1 森永製菓甘酒(森永製菓)-糖質15.1g(100gあたり)
甘酒といえばこの缶に馴染みのある方が多いのではないでしょうか。1974年に缶入りで登場以来、長く愛され続けている甘酒です。2つの発酵素材「酒粕」と「米麹」を使用して甘さとコクのバランスが美味しさの特徴です。酒粕が入っているので、1%未満のアルコールが入っています。糖質は100gあたり15.1gとなっていました。
2-2 森永のやさしい米麹甘酒(森永製菓)-糖質17.8g(1本125mlあたり)
こちらは森永製菓の国産米100%の米麹と食塩のみでつくった甘さ控えめの米麹甘酒です。甘酒初心者の方でも飲みやすく仕上げています。アルコール分0%のため、お子様やお酒に弱い方、妊娠・授乳期の方も安心して飲むことができます。糖質は17.8gでした。
2-3 プラス糀 米糀からつくった甘酒(マルコメ)-糖質21.0g(1本125mlあたり)
砂糖不使用、アルコール0%の米麹から作られた甘酒です。妊婦さんやお子様も安心して飲むことができます。あのミランダカーも妊婦姿でCMをされています。糖質は21.0gと高めです。
2-4 酒粕甘酒(メロディアン)-糖質29.6g(1本195gあたり)
メロディアンさんの酒粕甘酒は、国産米100%の酒粕を使用した甘酒です。直接レンジで温めることができるので、すぐにあったかい甘酒を飲むことができます。その際は60度以上加熱しないようにしてください。麹菌・酵素が死んでしまいます。また、酒粕を使用しているので1%未満のアルコールが入っています。糖質は高めで1本あたり29.5gです。
市販メーカーによって糖質量が違いますが、どの甘酒も糖質は高めです。糖質制限をしている方が飲む際は注意が必要です。甘酒は1日1杯までにしましょう。
3.米麹甘酒、酒粕甘酒の効能
米麹と酒粕の甘酒はそれぞれに期待できる効果があります。目的や体調によって飲み分けるのもいいですね。
3-1 米麹甘酒は免疫力アップ
米麹には善玉菌のえさとなる栄養素が豊富に含まれています。善玉菌が増えると、免疫細胞が活性化するので免疫力アップに繋がります。また、麹菌に含まれるペプチドという成分は、血圧上昇を抑制してくれます。
3-2 酒粕甘酒はダイエットに効果的!
酒粕には「レジスタントプロテイン」というたんぱく質が含まれていて、この物質が体内で油と引っ付いて排泄してくれます。また、米麹よりも食物繊維が豊富に含まれているので、血糖値上昇を抑える働きや整腸作用が期待できます。
4.甘酒の作り方
甘酒は自分でつくることもできます。市販メーカーの甘酒は、保存料が添加され熱処理されていることが多いので、気になる方は手作りしてみると良いですね。
4-1 米麹の甘酒の作り方
はじめて甘酒をつくる方におすすめなのが、米麹を使った甘酒です。米麹とお湯を混ぜて、保温器で6時間ほど保温します。ヨーグルトメーカーや炊飯器で保温できます。
甘酒の作り方|初めてでも簡単|かわしま屋【わかりやすい動画付き】
4-2 酒麹の甘酒の作り方
酒粕甘酒は、使う酒粕によってアルコール度数が違ってきますので、酒粕を購入する際はアルコール度数を確認しましょう。
酒粕甘酒のレシピ・作り方…2ステップで簡単! |AllAbout
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。甘酒は米麹の甘酒と酒粕の甘酒2種類があり、それぞれ特徴が違います。免疫力を高めたいときには米麹甘酒を、血糖値対策や腸活には酒粕甘酒を選ぶと良いです。炊飯器やヨーグルトメーカーで簡単に作れるので、自作甘酒を作ってみてはいかがでしょうか。
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