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  • 2018/5/12

ぜひ愛飲!血糖値、血圧の対策に頼りになるコップ1杯の「昆布水」

健康食品

和食料理のだしや煮物などでおなじみの昆布は、血糖値や血圧のコントロールに役立つ健康食材でもあります。そのエキスを余さず摂れるのが、パッと簡単に作れる昆布水。1日コップ1杯飲めば、検査数値の不安解消に役立ってくれます。

1.「昆布水」って何?

私たちがふだん料理で使っている昆布とは、主に葉の部分。しかし、昆布ならでは栄養素が凝縮しているのは、葉の下にある根なのです。

この昆布の根の部分、すなわち根昆布をコップ1杯の水に浸して、一晩置けば昆布水の完成です(根昆布水という呼び方もされます)。

できあがった昆布水は、見た目には普通の水のようですが、スプーンですくってみればトロトロの粘り気がたっぷり。このぬめりこそが、抜群の健康効果の源です。

2.昆布水の健康効果とは?

昆布水ならではのぬめりの正体は、昆布の根に含まれているアルギン酸やフコイダンなどの水溶性食物繊維です。

同じく昆布の根に豊富なカリウム、マグネシウム、鉄、ヨウ素などのミネラルも、昆布水に溶け込んで含まれています。

これらの栄養成分が相乗パワーを発揮して、健康回復に大いに役立ってくれます。

2-1.血糖値が安定する

ご飯、パン、うどんなどに含まれる糖質の摂り過ぎは、血糖値の上昇の原因になります。この糖質のカットに役立つのが、昆布水の第一の特徴です。

水溶性食物繊維であるアルギン酸やフコイダンは体内で消化されにくく、腸内に到達するとゲル状になって糖質を包み込んで、便として排出させるのです。

また、昆布水に溶け出す海藻特有の色素成分・フコキサンチンは、糖の代謝を活性化する作用が報告されています。

このように昆布水は「糖の吸収を減らす+糖の代謝を高める」というダブル作用をもたらして、血糖値を正常化に導いてくれます。

2-2.血圧が安定する

昆布に含まれるミネラルのうち、半分以上を占めているのがカリウムです。

カリウムは天然の降圧剤とも称されるほど、血圧安定に貴重な働きをします。血液中の水分量を増やして、血圧を上げるナトリウムの排出を促すのです。

ナトリウムは塩の主成分であり、そのため血圧を下げる食事療法では減塩が基本となります。

とはいえ、「塩を減らすと味がものたりない」「塩分量の計算に手間がかかる」など、毎日の食事でストレスを感じる人も多くいるもの。そこで、体内から塩分を追い出す昆布水を飲めば、血圧がすみやかに下がりやすくなります。

2-3.肥満を防止する

昆布水に含まれている水溶性食物繊維は、糖質だけでなく、余分な脂肪も腸内で包み込んで排出してくれます。

また、先にご紹介した昆布の色素であるフコキサンチンは、余分な体脂肪の蓄積を抑えたり、体脂肪を燃やすUCP-1というタンパク質の活性を高めて、肥満解消を促します。

2-4.便通を改善する

便に適度な水分を含ませて、柔らかくして排出しやすくすることも、昆布水に豊富な水溶性食物繊維の特徴です。

さらに、水溶性食物繊維は腸内に棲息する善玉菌を増やす効用もあります。腸内で発酵・分解されることで、善玉菌のエサとなるのです。

善玉菌が増えると腸の蠕動運動(腸の収縮運動)が活発になって、便をスムーズに押し出す力が強化されます。

2-5.お肌をきれいにする

水溶性食物繊維のひとつで、昆布水に含まれるフコイダンは、紫外線による肌の老化を抑える抗酸化作用があり、シワやたるみの予防に役立ちます。

昆布の色素であるフコキサンチンにも同様に抗酸化作用があるほか、シミのもとであるメラニン色素の生成を阻害する作用が報告されています。

3.昆布水の材料と作り方

昆布水の材料である根昆布は、大きいスーパーや百貨店などで購入できるほか、昆布専門店の通販でも取り扱われています。

昆布の品種や量によって値段は異なりますが、1パック(100g前後)1000円程度の根昆布が多く出回っています。

3-1.昆布水の材料

・根昆布……ひとかけら(1g程度)。大きめの根昆布なら切り分けて使う

・水……コップ1杯分(200ml程度)。水道水でもミネラルウォーターでもよい

3-2.昆布水の作り方

  1. 根昆布をサッと水洗いする
  2. コップにそそいだ常温の水に根昆布を入れる
  3. コップの口をラップでふさいで密閉する。夏は冷蔵庫で12時間、冬は常温で一晩置いたらできあがり

ここがポイント!

有効成分である水溶性食物繊維がたっぷり溶け出すようにするには、根昆布の切り口を下にして水に浸すこと。根昆布を4~5片に小さく切り分けて浸すのもよいでしょう。浸している途中で、根昆布が膨張して水面より上に浮かんできたら、スプーンや箸で押し込んで水の中に沈めるようにします。

3-3.ワンランク上の昆布水を作るなら

真昆布・羅臼昆布・日高昆布など、昆布にはさまざまな種類がありますが、昆布水の材料にする根昆布として、最適といわれているのがガゴメ昆布です。

お値段は少々高くなりますが、ガゴメ昆布の根昆布を水に浸けると、卵の白身のように粘り気たっぷりの昆布水ができあがります。有効成分の水溶性食物繊維がそれだけ多く溶け出ているわけです。

味にもクセがなく、無理なく飲みやすい昆布水ができる点もガゴメ昆布のメリットです。 

4.昆布水の飲み方

できあがったらそのまま飲むだけの昆布水。昆布だしの風味が効いて飲みやすいのが特徴ですが、よりおいしく飲み続けるにはちょっとしたコツがあります。

 4-1.基本の飲み方

就寝前に根昆布水を作っておいて、朝目覚めたらコップ1杯分を飲み干します。

根昆布からぬめりが垂れ下がっていたら、それも余さずなめ取ると水溶性食物繊維が余さず摂取できます。

4-2.より飲みやすくするコツ

昆布水は飲みたいけれど海藻臭さが気になるという場合は、レモン汁を数滴垂らすとさっぱりとして飲みやすくなります。

適量の炭酸水(砂糖などが入っていないもの)で昆布水を割って飲むのもよいでしょう。

4-3.たっぷり作ってこまめに飲んでもよい

コップ1杯でも十分に健康パワーがある昆布水ですが、多めに作ってのどが渇いたときに水がわりに飲むのもよいでしょう。

作る際は水500ml~1リットルに根昆布を2~4かけらを入れるのが目安です。

ただし、作り置きして2日にまたがって飲むことはしないで、1度作った昆布水はその日のうちに飲み切ること。保存するときは、夏冬にかかわらず冷蔵庫に入れるようにします。

もしも、うっかり常温で保存して、昆布水から泡が多く湧いてきたり、臭みが増してきた場合は廃棄しましょう。

4-4.昆布水の飲用を控えた方がいい人は?

昆布に含まれているミネラルのヨウ素は、甲状腺ホルモンの材料となって心臓の収縮や血圧の調整に関わり、糖質・脂質・タンパク質の代謝も促進します。

ヨウ素を大量に摂取すると甲状腺の機能に支障が出るといわれていますが、昆布水を飲む程度であれば通常問題はありません。

ただし、甲状腺の病気で治療を受けている人は、昆布水の飲用は念のため避けるようにしましょう。

5.昆布水のおいしい活用術

昆布水にはうま味成分であるグルタミン酸も豊富に含まれています。そこで、昆布水を多めに作って料理に用いれば、風味豊かで健康効果も抜群のメニューが完成。昆布水を飲んだ後に残った根昆布も、余さずおいしく活用しましょう。

5-1.昆布水を料理のだしに使う

昆布水は和食のだしとして幅広く活用できます。塩、しょう油、味噌などの調味料を控えめにしても、濃厚な昆布だしが味わいに深みを増してくれます。

おすすめなのは味噌汁、鍋物、煮物、おでんなどで、うどんやそうめんにも相性ぴったりです。つゆを薄める水に昆布水を用いれば、上品かつうま味満点の一品にしあがります。

5-2.残った根昆布を食べる

昆布水を飲み終わった後、残った根昆布にも有効成分はまだ残っています。

そこで、根昆布を細かく刻んでそのまま食べるか、料理の具材にして余さずいただくのもおすすめです。

活用法としては、刻んだ根昆布で佃煮を作るか、オムレツやだし巻き卵などに混ぜる、和風スパゲティにトッピングするなど。昆布水をつゆに使ったうどんの具にしてもよいでしょう。

ただし、水にたっぷり浸した根昆布は傷みやすくもなっているので、根昆布水を飲んだその日のうちに食べるのでなければ廃棄するようにしましょう。

6.まとめ

コップ1杯飲めば血糖値、血圧の安定に役立つうえ、便秘や肌トラブルなど女性に多いお悩みも解決してくれる昆布水。根昆布ひとかけらをコップの水にポンと入れるだけと、作り方もこのうえなく簡単です。料理に用いればおいしさもワンランクアップするなど、いいことづくめの健康ドリンクといえるでしょう。