エリスリトールという甘味料をご存知でしょうか?甘味料というと良い印象を持つ人は少ないでしょう。しかし、この甘味料は実は天然の甘味料で、人工で作ったものと違い自然界にも存在するもので、危険性がありません。そのため糖質制限で砂糖を立っている人にとっては強い味方になります。今回はそんなエリスリトールをご紹介します。
目次
1.危険性ゼロ!糖質制限の味方エリスリトールとは
エリスリトールは、甘味料に分類される糖アルコールといわれている天然にも存在する成分です。この糖アルコールはミソやワインなどのアルコールをはじめとする発酵食品や、果物やキノコなどにも含まれている成分です。
実際にエリスリトールを工業的に生成しているところでは抽出されたブドウ糖を発酵させることで作られている、天然の甘味料なのです。天然の成分であるためほかの人工の甘味料などと比べると危険性はないため安心して食べることが出来るのです。
1-1.世界で認められている安全性
食品添加物について安全性などを調査するJECFAが安全であると認可しており、その結果を受けさらにEUのSCFも安全を確認したため2003年より食品添加物として認識されています。
JECFAはWHO(世界保健機関)とFAO(国際連合食糧農業機関)が合同で行っており、信頼性の高い機関です。
SCF(食品科学委員会)は食の安全に関して調査したことを科学的に発言することができる機関のため信憑性があり、エリスリトールは安全であると世界で認められています。
1-2.砂糖の75~80%ほどの甘さ
甘味度は砂糖の70~80%で、砂糖の甘さに近く、あっさりしたあと引きのない味質を持っています。また、甘味は後味が急速に消えますので、あっさりした甘味をしています。
1-3.天然の甘味料だけどカロリーゼロで糖質ゼロ
厚生省の特殊栄養食品のための難消化性糖質のエネルギー評価法(平成3年衛新第71号)等により糖質では唯一、エネルギー値は0kcal/gであると認められています。
代謝も何もおこらずそのまま尿として排出されるので、結果摂取してないのと同じ状態になります。血糖値はもちろん関係ないため、制限を行っている方も摂取できる成分なのです。
このため、糖質制限やダイエットをしている人にとっては砂糖の代わりとしてさまざまな料理に使えるため、糖質制限の強い味方になります。
さらにエリスリトールを摂っても血糖値やインスリン値に影響することはないので、糖尿病の人でも安心安全に利用できるなどの特徴があります。
1-4.ほかにもあるメリット
安全性や糖質などのほかにもメリットがあります。
1-4-1.虫歯にならない
エリスリトールなどの糖アルコールは、甘みを持っていても虫歯にはなりません。虫歯のエサになる有機酸は砂糖などには含まれていますが、糖アルコールは酸をもっていないため、虫歯の心配のない安心な甘味料です。
ガムによく入っているキシリトールも糖アルコールです。このような性質があるため、虫歯予防のためにガムなどに使われています。
1-4-2.ほかの甘味料に比べて安価
エリスリトールはほかの甘味料に比べて値段が安価であるため。お料理の時やお菓子作りにも愛用できますし、コーヒーシュガーなどとしても使いやすい甘味料ではあります。
2.使用上の注意
エリスリトールには摂り過ぎ等で影響が出る場合があるので、そちらを紹介します。
2-1.摂り過ぎ注意
エリスリトールを含む糖アルコール類は緩下作用といって下痢を起こすことがあります。これは浸透圧性下痢と呼ばれるものです。この原因は糖アルコールが消化されづらく、吸収もされないためそのままの状態で腸に運ばれて、糖アルコールが水を吸収していることで、水分が腸内で吸収されにくくなり便に水分が大量に含まれて下痢を起こしてしまいます。
この様なことが起こるのは、摂取量が約40gを超えると起こるようで、使用の際には注意するようにしましょう。
2-2.太りやすくなってしまう可能性
カロリーも糖質も0なのですが、なぜ太りやすくなってしまうのかというと。先に説明したように砂糖よりも甘みが8割弱程度しかないため、その分多く食べてしまう可能性があります。
甘味料自体のカロリーはゼロですが、ほかのものはカロリーがゼロではないためです。そのため、甘味料を入れてカットしたぶんのカロリーを超えて食べてしまうことがありえます。
また、甘味料で血糖値があがらないため脳が満腹感を感じにくいことがあるようです。このような場合も食べ過ぎてしまうことがあり、これもまた必要以上にカロリーを摂取する原因となってしまいます。
対策としては、甘味料を使った場合は、よく噛むようにしましょう。そうすることで満腹中枢を刺激して満腹感をあげることが出来ます。
3.エリスリトールを使ったレシピ
基本的にエリスリトールは砂糖の代替として使うことが出来るので、普段のような感覚で使っても問題ありません。ただし砂糖に比べて甘さは控えめであるため量を調整する必要があります。
そんなエリスリトールを使った、おかずからお菓子までのレシピを紹介します。
3-1.エリスリトールを使ったおかず
3-1-1. エリスリトールで糖質オフ!いわしの甘露煮
参照:cookpad
3-2-2. ココナッツミルクのゴロゴロチキンカレー
参照:cookpad
3-2.エリスリトールを使ったお菓子
3-2-1.エリスリトールで糖質オフ!チーズケーキ
参照:cookpad
3-2-2.糖質オフ おからスフレチーズケーキ風
参照:cookpad
4.エリスリトールの製品
市販されている甘味料は、基本的にさまざまな種類の甘味料を混ぜていることがほとんどです。主成分としてエリスリトールは含まれていますが、ほかの甘味料が入っていることがあります。ほかの甘味料を取りたくないと考えている場合には注意するようにしましょう。
なお、エリスリトールはおおよそ1kgで1000円程度の値段です。普通の砂糖よりは高めの価格になっています。
・LOHAStyle (ロハスタイル) エリスリトール 1kg
画像参考:amazon
・エリスリトール 1kg 三菱化学フーズ製
画像参考:amazon
・ラカントS 顆粒 800g
画像参考:amazon
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。甘味料と聞くと良い印象がない人は多いと思います。しかし、紹介したようにエリスリトールは世界で認められた安全性を持っていますし。自然界に存在する成分であるため、あなたが意識しなくても自然と口にしているものです。ダイエットや糖質制限を考えている場合にはこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
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