• 中性脂肪
  • 2017/10/10

中性脂肪だけが高くなる原因とその解決方法とは!?

中性脂肪

健康診断などで検査をした時の数値を確認すると中性脂肪だけが異常に高いという経験がある方もいるかもしれません。このような結果を見てしまうと今後の病気や体調不良へのリスクなどを考えて不安になってしまいます。

特に中性脂肪が異常なまでに高いと深刻な病気に発展してしまうこともありえるので、注意が必要となるのです。この記事ではそんな中性脂肪が高くなる原因と対策についてご紹介いたします。

1.中性脂肪が高い原因

健康診断で中性脂肪だけが高くなる原因は下記のようなものがあります。

1-1.脂質異常症

中性脂肪が高いことは脂質異常症と呼ばれていますが、中性脂肪以外にも脂質異常症は異常値を示す脂質により、3つのパターンに分類されます。

  1. LDLコレステロール血症(悪玉コレステロール値が高い状態)
  2. HDLコレステロール血症(善玉コレステロール値が少ない状態)
  3. 高トリグリセリド(トリグリセライド)血症(中性脂肪値が高い状態)

この脂質異常症の原因は、暴飲暴食などの生活習慣の乱れや、遺伝的な要因で起こる場合もあります。また、ホルモンの分泌異常や、ほかの疾患、薬の副作用などでも起こります。

1-1-1.高トリグリセリド血症

先ほども述べたように、中性脂肪が高いこと高トリグリセリド血症とい言います。

高トリグリセリド血症が起る原因として、日頃の食生活や運動不足といった現代人の生活習慣が深く関係しているとされています。肉中心の脂っこい食事、味付けの濃い食べ物の摂取、毎日の運動不足がと言った生活習慣の乱れが主な原因です。

この場合中性脂肪と同時にLDLコレステロールも高くなってしまうのですが、それと比べても中性脂肪だけが高くなりすぎるということがあります。

またアルコール量が多い生活を続けていると中性脂肪を分解する役割を持っているリポ蛋白リパーゼと呼ばれる酵素が上手く働かなくなってくるため、中性脂肪が高くなるということもあります。

このまま放置すると…

中性脂肪が高い状態を放置すると動脈硬化が少しずつ進んでいきます。その結果、心筋梗塞や脳卒中などの命にかかわる病気を引き起こす可能性があります。

 

1-2.検査前の食事が原因

中性脂肪だけ高い場合には、健康診断前日の食事時間や飲酒をしていなかったかどうかを確認しましょう。

これは、食事で吸収された脂肪は血液内で中性脂肪として、筋肉などの組織へと運搬されるため。そのため健康診断を行う際には最後の食事から12時間はあけなければなりません。

また、食事をしていなくても、ジュースや缶コーヒーにも、糖質や脂質が含まれているので食事以外にも検査前にこれらをとると中性脂肪があがります。

前日の食べ物にも注意

このほかにも、検査前日の揚げ物とアルコールも中性脂肪が高くなる原因になります。検査前日の飲酒も中性脂肪値に影響を与える可能性があり、脂質が多い食事は翌日の中性脂肪が高くなってしまうからです。

検査前日の飲酒は禁物

採血までにきっかり12時間あけたとしても、それまで飲酒していたり脂肪分の多い食事をしたりしていては、本来より高めに出てしまうこともあります。

検査前にこのような食事を行った場合、中性脂肪以外の脂質の項目、HDLコレステロール、LDLコレステロールなどは前日の食事の影響は受けないため、中性脂肪だけが高くなる原因となります。

  • 検査前にもかかわらず食事をした
  • 検査前に水ではなくジュースなどを飲んだ
  • 前日にお酒を飲んだ
  • 前日に揚げ物などの脂質が高めの食事をした

もしこれらに、心当たりがある場合は再度検査を行うと数値がまったく違う結果になる可能性があります。

2.中性脂肪が高いことで起こるリスク

冒頭で説明したように中性脂肪が高いと様々な病気になるリスクがあります。

2-1.中性脂肪の基準値

中性脂肪の適正な数値は30149mg/dlです、血中の中性脂肪の値がこの正常値より高すぎると「脂質異常症」という状態です。脂質異常症でもその数値ごとに段階が分けられております。その段階は下記のように分けられています。

  • 正常値:30149mg/
  • 軽度高中性脂肪血症:150300mg/㎗未満
  • 中等度高中性脂肪血症:300750mg/㎗未満
  • 高度高中性脂肪血症:750mg/㎗以上

2-2.中性脂肪が高いと起こる病気

中性脂肪が多い状態が続いていると、様々な病気が起こる可能性が高まります。

2-2-1動脈硬化、 心筋梗塞、脳梗塞

血液中の善玉コレステロール(HDLコレステロール)が減少し、逆に悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が増加してしまうのですが、トリグリセライドや悪玉コレステロールは、血管にへばり付いて、血液の流れを阻害して動脈硬化を進行させてしまいます。

悪玉コレステロールが溜まっていった結果、動脈硬化が起こり、その結果、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞といった血管のつまりが原因の病気になる可能性が高くなります。

2-2-2.脂肪肝

中性脂肪は肝臓で合成されますが、中性脂肪が多くなると肝臓に脂肪がたまり脂肪肝と言われる状態になります。この状態になると肝臓の機能が低下し、肝硬変や肝臓がんに移行する可能性が高くなります。

「肝臓の病気」というとアルコールが原因のように思われますが、このように中性脂肪が原因になる場合もあります。

2-2-3.急性膵炎

中性脂肪が1500mg/dlを超えてしまうと、急性膵炎のリスクが高くなります。

 血液中の中性脂肪が極端に高くなると、膵臓から膵液が大量に分泌されます。膵液には消化酵素が含まれていますので、酵素が膵臓そのものを消化してしまい、炎症を起こします。

慢性膵炎と急性膵炎がありますが、中性脂肪によるものは急性膵炎になることが多く、飲酒や食事をした数時間後に発症することが多い病気です。

このように、数値が高い状態は命に係わる病気になってしまうリスクが高くなるため、下げるために行動を起こさないといけません。

3.中性脂肪だけを下げるには

中性脂肪を下げるには、乱れた生活を改善することがまず必要になります。あまりにも高すぎる場合は病院で投薬されることもありますが、ここでは生活習慣の改善についてご紹介します。

3-1.食事を見直す

中性脂肪の上昇の主な原因は、食事によるものです。そのため高すぎる中性脂肪を改善するためにはまずは食事を見直しましょう。

3-1-1.中性脂肪を減らしてくれるものを食べる

中性脂肪を減らしてくれるものはいくつかあるのでそれらを摂取して中性脂肪を下げる手助けにしましょう。

DHA

中性脂肪を減らしてくれるもので代表的なのがDHAです。DHAは主に魚の脂肪に多く含まれる必須脂肪酸です。

DHAには肝臓で中性脂肪がつくられるのを阻害し、肝臓でつくられた中性脂肪が血液中に分泌されるのを抑制する作用があり、中性脂肪の数値を下げる効果が期待できます。DHAを魚からとることは大変ですが、薬局などでサプリメントとして売っているので気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

出展:サントリーウエルネス Online DHA&EPA + セサミンEX

りんご

りんごに含まれている「りんごポリフェノール」を摂取したところ、血中の中性脂肪値の上昇抑制に効果があることが確認されたそうです。このりんごポリフェノールは皮の部分に多く含まれているので皮ごと食べるようにしましょう。ただしりんごの食べすぎは中性脂肪の増加につながるので食べ過ぎないように注意が必要です。

・生姜

薬味としてよく食べられているデータですが「生姜粉末を毎日3g摂取し続けた結果、中性脂肪とLDLコレステロール値が低下し、HDLコレステロールが増加した。」というデータがあります。

3-1-2.中性脂肪をあげる食材を控える

過度な栄養の摂取や中性脂肪を上げてしまう食べ物中心の生活をしていると中性脂肪があがってしまいます。中性脂肪を上げやすい食べ物を意識して控えるとよいでしょう。

中性脂肪を上げる食べ物

  • 砂糖、果物
  • 脂質
  • 炭水化物

砂糖や果物はそのままですが、脂質は肉や揚げ物で摂取するものになります。肉を食べる場合は脂身が少ないものを選ぶなどの工夫をするようにしましょう。

炭水化物はご飯やパンなどの主食となるものです。完全に断つことは難のでいつもよりご飯を食べる量を半分にするなど、少なめにするということを意識してみましょう。

3-2. 運動不足を解消する

中性脂肪が高い状態とは食事によって摂取したエネルギーが余っている状態です。そのため運動をすることによって、体内に摂取されたエネルギーが上手く消費され、中性脂肪の数値の改善が期待できます。

さらに私たちの体には、基礎代謝能力が備わっているため、仮に運動をしなくても、基礎代謝によってある程度はエネルギーが燃焼されるのですが、それでも燃焼される量は、食べ過ぎや飲み過ぎを解消するほどには多くありません。

基礎代謝を上げることで消費する中性脂肪を増やす

運動を日常生活に取り入れ体をきたえることで、基礎代謝能力をあげることができて運動をしていない状態でもエネルギーの燃焼があるためさらにこうかがあがるのです。逆に全く運動をしない生活が慢性的に続いてしまうと、筋肉がどんどんと少なくなって基礎代謝も下がってしまいます。

このように余分なエネルギーを排除するためには、運動することが効果的です。では中性脂肪を減らすためにはどのような運動が効果的なのでしょうか?そのための運動をご紹介します。

3-2-1.有酸素運動をしよう

運動には無酸素運動と有酸素運動があるというのは多くの方がご存知かと思います、ではなぜ数値を改善するために有酸素運動がおすすめなのかいうと無酸素運動が筋肉内の糖質をエネルギー源として消費するのに対して、有酸素運動が体内の脂肪をエネルギー源として消費する、という特徴があるためです。

このため有酸素運動を行うことで、体内の中性脂肪を消費してくれます。

有酸素運動は様々なものがありますが、おすすめなのはウォーキングです。

3-2-2.ウォーキングを運動に取り入れよう

なぜウォーキングがよいかというと運動不足で筋肉が衰えている状態でのランニングなどの激しい運動は体がついていかず、結果そのままやめてしまう可能性があります。

また、歩くだけなので日常の生活でも取り入れやすいという点もおすすめの理由になります。1駅手前で下車して歩く、コンビニなど、自宅から近場に出かける際には歩くなどして、生活の中に取り入れやすい運動です。

ウォーキングの注意点としてウォーキングはただ歩くだけでは効果は薄くなります。正しいフォームそして早歩きで歩くようにしましょう。通勤中などは腕の振りまでは難しいかと思いますが、それ以外の足の動きなどは意識するようにしましょう。

有酸素運動の特徴として、運動開始後、およそ20分を経過しないと、脂肪が消費されない点が挙げられます。そのためできれば一日30分、最低でも20分程度の有酸素運動が必要となりますが、運動不足の体を鍛える意味でも短時間の場合でも歩くことは有効です。

 3-3.習慣を見直そう

先に述べたようにアルコールの摂取は中性脂肪の増加の原因になります。さらに、アルコールは肝臓の機能を低下させるため、脂肪肝の原因にもなります。数値が気になる方は、飲み過ぎないようにしましょう。

そのほかにも、喫煙が数値の増加にかかわっていています。喫煙をするとアディポネクチン(肥満を抑制する物質)の分泌低下し脂肪分解酵素の分泌が低下します。これらの物質は、本来であれば体内で分泌される成分です。しかし、タバコはこれらの分泌を阻害するため、中性脂肪が溜まりやすくなりなってしまうのです。喫煙していて数値が気になる場合は禁煙することをオススメします。

 4.まとめ

いかがでしたでしょうか?中性脂肪が高い状態だと命に係わる病気になってしまうリスクが高くなってしまいます。そのまま放置していると取り返しのつかないような状態になってしまう可能性もあります。 検査ミスであればいいですが、もしその高い状態を放置してしまうと説明したような命にかかわる病気になってしまいます。

そうならないためにも、中性脂肪が気になる方は中性脂肪の対策を行うようにしましょう。