最近のダイエットの主流である糖質制限、皆さんはやっているでしょうか。今では外食でも糖質制限のメニューを提供するなど糖質制限が多くの人に認識されています。糖質制限をしている人はわかると思いますが、食べ物を食べるとき糖質がどれくらい入っていて、食べてもいいものか気になるものです。そんな糖質制限中で気になる食材ですが、糖質カットを目的として作られた調味料である、ラカントについて紹介します。ラカントの特徴として、砂糖と同じ程度の甘さを再現しているため、砂糖と同じ感覚で料理に使えることができるという使い勝手がよい点です。そんなラカントの糖質はいったいどの程度なのでしょうか?
目次
1.ラカントの糖質
ラカントはいくつか種類がありますがここでは調味料として使用するラカントの糖質についてご紹介します。
ラカントに含まれている成分量は下記のとおりです。
〇ラカントS 顆粒 100g当たり
熱量 |
0kcal |
たんぱく質 |
0.2g |
脂質 |
0g |
糖質 |
99.8g |
糖類 |
0g |
食物繊維 |
0g |
〇ラカントS 液状 100g当たり
熱量 |
0kcal |
たんぱく質 |
0g |
脂質 |
0g |
糖質 |
22.1g |
糖類 |
0.5g |
食物繊維 |
0g |
〇ラカントホワイト 100g当たり
熱量 |
0kcal |
たんぱく質 |
0g |
脂質 |
0g |
糖質 |
99.9g |
糖類 |
0g |
食物繊維 |
0g |
液状のものは水分を多く含むため、この程度の糖質の含有量になっていますが、ラカントは液状のものを除いて99%以上が糖質となっています。そのため、この数字だけを見ると糖質制限に全く使えないとの印象になるでしょう。しかし、上記の表を見てわかるようにすべてのカロリーはゼロになっています。つまり、ラカントを摂ったとしても太ることはないということです。これはいったいなぜなのでしょうか?
1-1.ラカントの糖質は吸収されない
これはラカントの主成分がトウモロコシの発酵から得られる天然甘味成分「エリスリトール」と「羅漢果(ラカンカ)」の高純度エキスで構成されているからです。
ラカントの主成分は99%がエリスリトールなのですが、このエリスリトールは糖アルコールという糖質の仲間であるため、成分表示にあるように糖質が99gを超えてしまうのです。しかし、このエリスリトールは体内に吸収されても使われることなく、尿などの形で体の外に排出されてしまうので糖質を摂取したことにはなりません。
また、残りの1%ほど羅漢果エキスが入っているのですがこちらもエリスリトールと同様に体内に吸収されることはありません。羅漢果の甘味成分はククルビタン型トリテルペン配糖体というものです。トリテルペン配糖体は、小腸で吸収されることなく大腸まで達するため、食物繊維の一つに分類されています。
そのためこちらも糖質なのですが、血糖値を上昇させませんし、吸収されるカロリーはほぼゼロと考えてよいようです。
このようにラカントは糖質ではあるものの、体内で糖質として消費されないためカロリーがゼロになるのです。
2.ラカントとは?
先ほど説明したように、ラカントは糖質で人工甘味料になります。主成分はエリスリトールと高純度羅漢果エキスで、この二つをバランスよく混ぜることで砂糖の甘さを再現しています。このため、砂糖と同じ感覚で使うことができるのでほかの甘味料と違い、入れすぎたり逆に、少なかったりなどが少なく使い勝手がいい甘味料です。
2-1.ラカントは糖質制限に使えるのか?
先ほど説明したとおり、ラカントの主成分はエリスリトールと羅漢果エキスです。これらは糖質ではあるのですが、糖質として吸収されることはないため実質糖質0と同じで、糖質制限に最適です。
砂糖の糖質を気にする場合には、ラカントをそのまま砂糖と置き換えることで使うことができます。
2-2.ラカントは安全なのか?
ラカントの主成分であるエリスリトールと羅漢果エキス、これらはともに自然の原料から作られています。
何度か説明したように、ラカントの99%の成分はエリスリトールなのでラカントが安全なのかとの答えはほぼエリスリトールが安全なのかとの問いになりますが。それぞれの成分について説明すると
エリスリトールは甘味料に分類される糖アルコールといわれている天然にも存在する成分です。この糖アルコールはミソやワインなどのアルコールをはじめとする発酵食品や、果物やキノコなどにも含まれている成分です。そのため、知らないうちに口にしている甘味料でもあります。エリスリトールの製法はブドウ糖を発酵することで作られているため、化学物質などは入っていません。
一方羅漢果エキスについては、羅漢果は古くから漢方として扱われていた果実です。その果実のエキスを抽出することで甘味料として使用しています。生成方法は羅漢果を煮出してエキスを抽出してそれを濃縮するという工程のみになるためこちらも自然由来の成分になります。
どちらも自然由来の成分であるため、基本的には安全といえるのですが人工甘味料についてはよくない印象がある人もいるでしょう。
エリスリトールについては食品添加物について安全性などを調査するJECFAが安全であると認可しています、JECFAはWHO(世界保健機関)とFAO(国際連合食糧農業機関)が合同で行っており、信頼性の高い機関です。
エリスリトールは世界的な機関が安全であると認可しており、羅漢果エキスについては果実を抽出して濃縮しているだけのため基本的には安全といえるでしょう。
3.糖質制限に役立つ代替調味料
料理に使う調味料は砂糖だけではありません。料理のつや出しのために使うみりんや、揚げ物などにかけるソース、めんつゆやケチャップにも糖質が含まれています。
これらの糖質も気にする人に糖質オフの調味料を紹介します。
3-1.糖質オフのみりん風調味料
糖質制限.comで販売している、みりん風調味料になります。一般的なみりん風調味料が100当たりの糖質量が54.9gですが、こちらのみりん風調味料は100当たり4.8g程度と90%以上、糖質を抑えることができます。
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糖質量(100g) |
一般的なみりん風調味料 |
54.9g |
糖質制限みりん風調味料 |
4.8g |
ただし360mlで 858円とかなりお高めです。
3-2.糖質制限 トマトケチャップ
こちらも糖質制限.comで販売している、トマトケチャップです。一般的なトマトケチャップと比べても、79%もカットされています。
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糖質量(100g) |
一般的なケチャップ |
25.6g |
糖質制限ケチャップ |
5.4g |
こちらも1本(300g)で 958円とかなりお高めです。
3-3.糖質オフの料理酒
出展:宝酒造 料理のための清酒
宝酒造が販売している糖質制限の料理酒になります。こちらはなんと糖質0となっています。さらに普通の糖質と違い塩分も0となっており。健康に気をつける方にはうれしい料理酒です。
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糖質量(100g) |
一般的な料理酒 |
16.6g |
糖質制限料理酒 |
0g |
価格は900mlで473円と普通の料理酒と比べてもそこまで高くない価格です。
3-4.糖質オフのめんつゆ
出展:紀文 糖質0つゆ
こちらは糖質0麺を販売している紀文が販売している糖質0つゆです。その名のとおり糖質0です。
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糖質量(100g) |
一般的なめんつゆ |
8.7g |
糖質制限めんつゆ |
0g |
1本(300ml)当たり700円程度とかなりお高め、しかも希釈タイプではなくストレートなので使い方によってはすぐになくなるかもしれません。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。ラカントに表示されている糖質量は99g以上と砂糖と変わらないとの印象を受けますが、その主成分となっている糖質がブドウ糖などと違い人の体には吸収されないため糖質を摂取したことにはなりません。料理をし、糖質を気にする方にとってラカントは強い味方となるでしょう。この記事を読んで気になる方はラカントでの料理を試してみてはいかがでしょうか。
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